大阪で今月、SNS型投資詐欺グループが全国で初めて摘発され、90人が逮捕されていた事件で、警察は公開手配していた5人のうち2人を新たに逮捕しました。詐欺の疑いできのう逮捕されたのは、無職の宮脇翔(みやわき・しょう)容疑者(29)と、岡田真由(おかだ・まゆ)容疑者(25)で、いずれも出頭したということです。宮脇容疑者は「ラジオで自分たちの名前が流れて指名手配されていることに気付いたので警察に来た」と話したということです。
警察によりますと2人は、投資の商材購入などの名目で愛知県に住む20代の女性から現金およそ90万円をだまし取った疑いがもたれています。どちらもSNSの「打ち子」の役割だったとみられ、宮脇容疑者は仲間内で「打ち子のエース」と呼ばれていたということです。警察は今月23日、大阪市西区のビルの一室など10か所を捜索し、2つのSNS型投資詐欺グループを摘発。2つのグループあわせて90人を逮捕していました。詐欺の被害者は少なくとも150人で、被害金額は9億5000万円以上に上るとみられています。警察はSNS型投資詐欺グループの首謀者とされる中村晋弥容疑者(41)ら残る3人の行方を追っていて、電話06‐6943‐1234(大阪府警特殊詐欺捜査課SNS型投資詐欺事件捜査本部)で情報を受け付けています。