「1億円豪邸」から“雲隠れ”の広瀬めぐみ氏 “綿密犯行”の「指南役の存在」疑う声に元自民議員は「周りもやってた」

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強制捜査された広瀬めぐみ氏
自民党に離党届を提出している広瀬めぐみ参議院議員が、2022年12月から2023年8月までの間、公設第一秘書の妻である公設第二秘書の給与を国からだまし取った疑いがあるとして、東京地検特捜部が7月30日に関係先を強制捜査した事件。
30日午前に、広瀬氏は特捜部の捜索が始まった後、参議院議員会館で報道陣に対し「しっかりと事情が分かったうえで対応させていただきます」と述べた。同日、広瀬氏の離党届は、自民党に受理された。
広瀬氏の強制捜査された自宅は東京都文京区にある。高級住宅街の一角で、2011年に新築された一戸建ては、広瀬氏と夫の共同所有。
登記簿を見ると、所有と同時に夫婦それぞれの名義で抵当権が設定されており、土地と建物合わせて、購入価格は1億2000万円以上の豪邸とみられている。
強制捜査の翌日31日の朝に、そんな豪邸から出かけた広瀬氏だが、それ以降は自宅に戻ることがなく、さっそく雲隠れ状態になっている。
2024年3月に「デイリー新潮」で、今回の公設秘書給与詐取疑惑を報じられていた広瀬氏。
公設第二秘書に勤務実態がないにもかかわらず、国から給与を受け取り、それを議員自身に送金されていたという内容だったが、広瀬氏は報道当時、疑惑を否定。公設第二秘書は2023年8月に事務所を辞めている。
しかし、強制捜査後は各媒体によって、公設第一秘書から公設第二秘書の給与を広瀬氏に渡したという証言や、秘書の口座に振り込まれた給与が毎月引き出されていたといった実態が相次いで報じられている。
一方の広瀬氏は、強制捜査後は疑惑について、口を閉じたまま。
そうした状況の中で、X上では2022年当選の1回生議員の広瀬氏にしては、“綿密な犯行”がなされていることを指摘する声が相次いでいる。
《当選一回、しかも弁護士。自民党内に指南役がいるのは確実だろ?》
《逮捕一択、離党や議員辞職ではすませてほしくない。当選一回議員のやったこととは思えない悪質さ、指南役いた?何のために政治家になったのか最後に聞きたいわ》
《彼女の指南役は誰?腐りきっている自民党》
と、所属政党の自民党内などに「指南役がいたのではないか?」という疑いもどんどんと増えている。
同様の事件となると、2003年に当時、社民党に所属していた辻元清美参議院議員ら4人が、公設秘書の給与1870万円を国からだまし取ったとして、逮捕された事件が思い浮かぶ。
事件によって、辻本氏は懲役2年執行猶予5年の判決を受けたが、このときは土井たか子社民党党首(当時)の政策秘書が「指南役」だったとみられていた。
同様に広瀬氏に指南役はいたのか。
「広瀬氏は、2001年に弁護士登録、2008年から都内に弁護士事務所を開いて、活動していた。こうした経歴から、指南役というか知り合いのヤメ検の弁護士に相談していたのではないかとみる向きもあります」とは、社会部記者の弁。
元自民党国会議員はこう言う。
「1回生のときは最初は当然右も左もわからないので、わからないことは派閥の先輩議員や秘書などが、いろいろと教えてくれます。マニュアルみたいなものもありませんし、党本部から『これはダメ。あれはダメ』など注意点などを教えてもらうなどということはなかったです。
バレなかったと思いますが、私の周りにも、今回の広瀬氏と同じようなことをしている議員はいました。その人たちは『ほかの先生もやっているから』と言っていたので、ほかにもいるんでしょうね。
そういうことを考えると、広瀬氏は先輩議員などから『こういうやり方がある』と聞いた可能性はあると思います。ただ、彼女は弁護士ですから、法律に抵触することはわかった上でやっていたと思います」
この事件が進展した背景には、広瀬氏本人の“黒い部分”が関係しているのかもしれない。政治部デスクはこう話す。
「以前から広瀬氏の事務所は秘書が次々と辞める“ブラック事務所”と悪名が高かった。そのため、今回の秘書給与詐取事件も、辞めた元秘書が週刊誌や特捜部に情報を売った可能性が高いようです。
事務所の出納をかなり細かい部分まで広瀬自らが仕切っていたようですから、特捜部はお盆前までには、彼女の身柄を取る方向とも聞いています。自民党内では『早く議員辞職させろ』という声が日増しに高まっています。
ただ、広瀬氏は麻生派所属で、麻生太郎氏が懇意にしているのはもちろんこと、同じ岩手県選出で麻生氏の義弟でもある鈴木俊一財務相が彼女を可愛がっていた。そのため、鈴木氏を通じて、麻生氏は広瀬氏とコンタクトを取っており、彼女の『秘書の勤務実態はあった』という説明を、まだ鵜呑みにしているとか……」
そんな悠長な様子では、指南役の存在を疑われてもしょうがないのかもしれない。

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