「そこまで言って委員会」で公務選挙利用がネタに…小池都知事5~6月は超多忙も、当選後ガタ減りの不可解

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「刑事告発。そのひとつの地位利用にともなう選挙活動。これについては、けっこう証拠が集まって犯罪が認められる可能性があるんではないかと思っています。都知事の立場を利用して区長や市長に出馬要請文書を書かせている」
【読まれています】都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪
元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(67)が21日、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。7日投開票された東京都知事選で3選を果たした小池百合子知事(71)をめぐる問題について言及した。
若狭氏が指摘したのは、都内の約8割に及ぶ52の区市町村長が小池氏に知事選出馬を要請したことに対し、小池氏が要請を打診した疑いがあるとして、都民175人が公選法違反(公務員の地位利用)容疑で小池氏に対する告発状を東京地検に提出しているものだ。
小池氏については定例会見で述べた知事選の発言についても、「公務員の地位利用」の疑いがあるとして、告発状が提出されている。
これらの疑惑に対し、小池氏は出馬要請を否定。投開票日前の活動についても通常の公務だったとする姿勢を崩していない。
選挙後は前参院議員の蓮舫氏(56)や前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)の言動ばかりに注目が集まり、「当選」したにもかかわらず“スルー”されている小池氏だが、都のHP「知事の部屋」を見ると、投開票日以降はなぜか「公務」がぐっと減っている。
■ワイドショーは小池知事の動静になぜ注目しないのか
例えば5月。「令和6年春の勲章及び褒章伝達式」(1日)から始まり、「SaLaD スプリングコンサート野音deオーケストラ」(3日)、「GINZA SKY WALK2024」(4日)、「視察(日本百貨店にほんばし總本店『輪島塗応援コーナー』)」(10日)、「第77回都民体育大会・第25回東京都障害者スポーツ大会合同開会式」(12日)、「東京の雇用就業を考える有識者会議(第1回)」(14日)……などと目白押し。
その後も、「東京都練馬児童相談所開所式」「都民スポーツ大賞表彰式」「令和6年度東京の中小企業振興を考える有識者会議(第1回)」、「福島県産グリーン水素 都内利用拡大開始式」(20日)、「『東京手仕事』プロジェクト商品発表会」「環境保全活動に係る包括連携協定締結式」(21日)、「公労使による『新しい東京』実現会議」「令和6年度第1回東京くらし方会議」「表敬訪問(別所哲也氏)」「大学との定例懇談会(第11回)」(22日)ーーといったスケジュールがぎっしりだった。
6月も「面会(清家あい氏(港区長選挙当選人)」(3日)、「第2回 東京こどもDX2025 つながる子育て推進会議」(7日)、「結婚おうえんTOKYOミーティング」「『TOKYOこども見守りの輪プロジェクト』覚書締結式」(10日)と多忙を極め、12日の都議会本会議で出馬表明してからも、「『はたらく女性スクエア』プレオープニングイベント」「無電柱化を推進する市区町村長の会 令和6年度定期総会」(13日)、「透明ディスプレイ デモンストレーション」「第34期東京都青少年問題協議会第1回総会」(14日)、「令和6年度狛江市総合水防訓練」(16日)などと動きを“加速”。視察を繰り返すなど、選挙中も「公務」を理由に公開討論を避けてきたのも分かるのだが、7月に入ってからはぱったり。
「視察(東京消防庁即応対処部隊)」(3日)、「庁議」(8日)、「祝・新札発行記念式典」(9日)とあるだけ。活動紹介のアップが遅れているだけなのかもしれないが、5~6月の忙しさと比べると嘘のようだ。これでは「公務を選挙に利用したのではないか」と疑念を抱かれるのも無理はない。
ワイドショーも小池知事の動静に注目したらどうか。
◇ ◇ ◇
●関連記事【読まれています】【もっと読む】では、落選した蓮舫氏を叩くメディアらを取り上げている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。