チャイム86回連打など…3年間440回嫌がらせ 56歳男を4度目逮捕 近隣女性はPTSD発症

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札幌市で嫌がらせ行為を繰り返し、近所に住む女性にPTSD=心的外傷後ストレス障害を発症させた疑いで、56歳の男が逮捕されました。この男の嫌がらせは3年間で440回。女性は「心が限界だ」と訴えています。
17日夜、涙ながらに番組の取材に語ったのは、札幌市に住む40代の女性です。
女性の家に設置されている防犯カメラの映像です。画面上から車がやってきて、降りてきた男。男は手にビラのようなものを持ち、カメラに向かって叫びだします。
3年にわたり、執拗(しつよう)な嫌がらせを繰り返し、女性にPTSD=心的外傷後ストレス障害を発症させた傷害の疑いで、片倉英智容疑者が16日に逮捕されました。
片倉容疑者は、これまでにもこの家族に嫌がらせを続け、今回で4回目の逮捕となります。
片倉容疑者が女性の家に向かって罵声を浴びせます。
またある時は、女性の家に向け、車から大音量の音楽を流したり…。
今年1月には、女性がドアを開けて外に出た瞬間、片倉容疑者がクラクションを鳴らしながら、女性の家の前を通り過ぎていきます。女性は一瞬、後ずさりをして呆然と立ち尽くしていました。
また別の日の夜、家族が車で帰ってくると、片倉容疑者が車で近づいてきます。そして、夜の住宅街にクラクションが鳴り響きます。
片倉容疑者による嫌がらせは、これだけではありません。
去年10月の午前3時半、白い服を着た片倉容疑者が近づいてきます。女性宅の前にくると立ち止まり、急に何かを地面に投げつけます。それを拾って口元へ…。投げたのは「たばこ」でした。
そして再び地面に投げつけます。映像からも火花が散っているのが分かります。そして再び拾うと、女性の家を見ながらたばこを吸い、火のついたまま女性の家に投げる素振りをして地面にまた投げつけました。
朝8時に片倉容疑者が女性の家の玄関に向かって歩いてきます。右手で持つ紙で、顔が防犯カメラに映らないように隠しています。そして玄関のチャイムを連打します。最後に持っていた紙でドアをたたいて去りますが、3分後に再び現れ、またチャイムを連打します。
先ほどまで紙で顔を隠していましたが、今度は隠すそぶりもなく、ひたすらチャイムを連打し続けます。その回数は86回だったといいます。
さらに、車に向かってつばを吐いたり。また別の日には、車のハイビームで長時間、女性の家を照らし続けていました。
近隣住民によると、片倉容疑者は女性の家にだけ嫌がらせ行為をしているといいます。
女性の家族は8年前、この家に引っ越してきました。
引っ越してきた当初は平穏で、そして平和な日々を送っていました。
しかし3年前、自宅の前の道路にかかる形で、一時的に車を止めていたところ男が突然、やってきたといいます。
ここから生活が一変しました。
連日のように繰り返される嫌がらせ。やむを得ず自宅に防犯カメラを設置しました。すると、そのカメラに対しても文句をつけてきたといいます。
矛先が8歳の娘に向かうこともありました。祖父に連れられ、娘が家に帰ってきた時も、片倉容疑者が罵声を浴びせながら近づいてきました。その様子を娘は黙って見つめています。
すると祖父は携帯電話で警察に通報しながら、娘へ家に入るように促します。走って家へと向かう娘。すると…。
その後も罵声を浴びせ続ける片倉容疑者。通報を受け、駆け付けた警察が、何やら片倉容疑者と言葉を交わしながら歩いてきます。
そんな絶望的な状況が続く中、女性の身にある異変が起きたといいます。
女性はPTSD=心的外傷後ストレス障害と診断されました。そして16日、傷害容疑で逮捕された片倉容疑者。今回で4度目の逮捕となります。警察の調べに対し、容疑を否認しています。
女性のPTSD発症についても、「私のせいではありません」と供述しているといいます。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年7月18日放送分より)

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