東電福島原発で労災隠し=下請け業者ら書類送検―福島

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東京電力福島第1原発の構内で、廃炉作業に携わる作業員が転倒し、骨折したのに届け出なかったなどとして、富岡労働基準監督署(福島県富岡町)は18日、労働安全衛生法違反の疑いで、建設会社「YAMATO」(同県いわき市)の社長(59)ら3人と法人としての同社を書類送検した。
同労基署によると、YAMATOは3次下請け業者。社長の他に書類送検されたのは、2次下請け業者所属の作業所長と現場監督の2人。いずれの認否も明らかにしていない。
3人の送検容疑は2022年2月17日、福島第1原発構内の作業現場に向かう途中だった30代の男性作業員が階段で足を滑らせて転倒し、右足首骨折で2カ月間の休業が必要なけがをしたのに、労基署に報告しなかった疑い。
東電の広報担当の高原憲一氏は18日の記者会見で、「事案を知ったばかりで詳細はお答えできない」と述べた上で、同様の労災隠しがないか調査する意向を示した。

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