「北海道ニセコの超高級ホテルに泊まってはいけない」ヤバすぎる実態…日本語がまったく通じない、接客サービスは最悪だった

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世界一の雪質とも称されるスキー場に外国人観光客が殺到する北海道・ニセコエリア。スノーシーズンになると、JAPOW(Japan+Powder+Snow)を求めて、海外から大勢のスキーヤーが集まる。

富裕層をターゲットにした外資系超高級ホテルの建設ラッシュ、地価や物価の高騰で「ニセコバブル」とも呼ばれる。

「ニセコが外国人に乗っ取られる」と否定的な声も一部あるが、実態はどうなのだろうか。
前編記事『セコすぎる「緑茶おかわり500円、生うに丼2万円」…《北海道ニセコバブル》地元住民が嘆く「日本人など眼中なし」の実情』に続き、ニセコに続々と誕生している外資系超高級ホテルの実態について、述べていく。
ニセコ・ひらふエリアでは2020年1月に5つ星ホテル「パークハイアット ニセコHANAZONO」(香港資本)が東京、京都に続いて開業。2020年12月にも日本国内初の「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」(マレーシア資本)が誕生するなど、世界でも有数の外資系超高級ホテルが続々とオープンしている。
2026年には東京、京都、伊勢志摩に続く日本国内4カ所目の「アマン ニセコ」(シンガポール資本)のオープンが予定されており、外資系超高級ホテルの建設ラッシュが止まらない。
これらのホテルは、夏の閑散期であっても最低1泊4~5万円以上するが、とある外資系超高級ホテルに宿泊した日本人観光客の中には「期待外れだった」との声もある。
「最初に驚いたのは、日本人のスタッフがほぼいなく、アルバイトだと思われるアジア系外国人しかいませんでした。日本語がまったく通じず、駐車場の案内も英語でされるのでわかりにくく、チェックインするまでにかなり時間がかかりました。
部屋の設備やアメニティなどは良かったですが、日本人が来ることを想定していないと思えるほど、サービスはいい加減で雑でした。不快すぎて、友人や家族には勧められません」(30代女性Aさん)
Aさんとは別の外資系超高級ホテルに泊まった経験のある50代女性Bさんもこう証言する。
「外国人のスタッフが多いというのは予想どおりでしたが、チェックインの際にカタコトの日本語で『◯◯様ですか』ではなく、『名前は◯◯ですか』と呼び捨てにされて、まったく教育されていないなと感じました。
ホテル内のレストランでシャンパンボトルを注文しても、『ボトルが冷えてないので少し時間がかかる』と返答され、その間に『お水はどうですか』と聞かれたので仕方なく頼むと、その分もしっかりチャージされていました。全体的にスタッフの愛想は良いのですが、最高級ホテルの接客としては考えられません」
外資系超高級ホテルで働く外国人スタッフはアジア系で中でもベトナム人が多く、最近ではインド人や中東系の人も増えているという。
しかし、冬のシーズンのみの短期間で働く人が多いため、接客サービスが未熟な面もみられるようだ。
ニセコエリアでは、ホテルの高級化が進んだことで、レストランや清掃業、ホテル周辺のコンビニや飲食店などのアルバイトの時給も上昇。
「東京よりもアルバイト時給が高い」ことで一時期話題になった。しかし、その影響で賃金が低い介護職の人たちがそれらの仕事に転職する例が相次ぎ、地元では重大な問題となっている。
昨年12月、倶知安町にある訪問介護事業所が閉鎖。閉鎖の原因として「時給を1500円に上げて従業員を募集しても集まらない」ことが大きいという。
福祉サービスが受けられないことで、ニセコ町や倶知安町を離れる住民も少しずつ出てきており、“ニセコバブル”に沸く一方で、高齢者が多い地元住民にとって、深刻な事態となっている。
倶知安町に続き、今年の11月1日からニセコ町でも町内の宿泊施設に宿泊した人に対して、最大で2000円を徴収する「宿泊税」の導入が予定されている。
その税金を使って、介護職の賃金アップに充てるなどの対策もこれから必要なのかもしれない。
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