繁殖力が強く「地球上最悪の侵略的植物」と呼ばれる南米原産の雑草ナガエツルノゲイトウの疑いがある植物が、大分県豊後高田市内のため池で見つかり、県が調査を開始した。
(大石健一)
見つけたのは、長年植物を観察している市議会議員の大石忠昭さん(84)。テレビ番組でこの植物を知り、市内のため池を見て回ったところ、9月19日に似た雑草がため池の水面を覆っていることを確認し、同24日、県に通報した。記憶をたどると、3年前にも生えていたといい、当時は数メートル四方の広さだったが、現在は一面に生い茂っている。
県自然保護推進室などによると、ナガエツルノゲイトウは夏から秋にかけて直径1~1・5センチほどの球状の白い花を付けるヒユ科の多年草。除草剤が効きにくく、除去しても根などが少しでも残っていればそこから再生できるなどの性質があり、外来生物法の特定外来生物に指定されている。全国各地で水田の稲を収穫困難にしたり、水路を詰まらせたりと問題になっている。
県内では2022年7月に大分市大在の江川周辺で確認された。生態系や農業への悪影響が懸念されるため、除去作業をしたが、再生力が強く現在も残っているという。
9月29日に調査に入った県自然保護推進室の井上耕介主幹は、現場の写真を撮るなどし「特定には専門家の判断が必要で、さらに詳しく調べる」と述べた。大石さんはこの日、豊後高田市にも対策を要請し、取材に「水田などに影響が広がる前に手を打ってほしい」と話していた。