24日、男子高校生ひとりが亡くなった阿賀野市の「水原まつり」。ことしは安全対策を強化したうえで開催していたといいます。対策は万全だったのか当時の映像から検証します。商店街に設けられた献花台。阿賀野市で行われた「水原まつり」で24日、高校3年生の新保 慶人さん(18)が亡くなりました。新保さんは灯籠同士をぶつけ合う「ザ・灯籠来舞」の担ぎ手として参加。その際、灯籠とアーケードの柱の間に頭を挟まれたとみられています。

警察は26日、死因について頭蓋骨の骨折による脳の損傷と発表しました。【まつり会場にいた人】「心肺蘇生……あとAEDはあるかないかっていうのは叫んだりしてる声は聞こえて」事故が起きた商店街の近くにある薬局では……。【薬局の従業員】「すごくひどいけがで、AEDが必要だからということでAEDを探してうちの店に来たみたいです」当時、何が起きていたのか。
映像は2024年に行われた「ザ・灯籠来舞」の様子です。大きな灯籠がぶつかり合います。【まつりの参加者】「押し合いなんでケンカとかじゃないんですよ。もともとケンカとかでもなく灯籠を押し合う。ケガは基本日常茶飯事、毎回」ケガは日常茶飯事。その言葉が物語るように……24日の祭りでもアーケードの近くまで灯籠が突っ込んでくる場面が見られました。灯籠は高さおよそ2.5メートル、幅2メートルほど。2024年、参加者の間でトラブルが起きたことから、2025年は灯籠のぶつけ合いを見送っていました。祭りの実行委員長によりますと、2026年は警備員を増やして安全対策を強化し、さらに警察から助言をもらったうえで開催を決めたといいます。【水原まつり・櫻井伸介実行委員長】「実行委員会の中に警察の方も入っていただいて色々アドバイスはいただいていました。映像を見ると笛が鳴っていると思う。あれは警備隊のやめなさいという合図なんです」24日の映像を確認すると……。【警備の声】「下がってください、下がってください」灯籠の周辺では繰り返し注意が呼びかけられていました。さらに……。【笛の音】「ピーピー!」制止する合図の笛が何度も吹かれていましたが……ぶつけ合いが止まらない場面も見られました。そして、起きてしまった痛ましい事故。担ぎ手が18歳未満の場合は親が同意した上で参加を認めていたといいます。【水原まつり・櫻井伸介実行委員長】「私も親なので残念で仕方ないですね。どうしてこうなったかを検証していかないといけない。 それができて初めてまたできるかどうかを判断していく」警察は業務上過失致死傷の疑いも視野に事故の詳しい原因を調べています。阿賀野市の加藤市長は……。【阿賀野市・加藤博幸市長】「ご家族の方には心からお悔やみを申し上げる、 いろんな要因、背景をしっかり確認してどうしたらいいのかということを考えていかないといけない」
◇ ◇26日、新潟市江南区では「かめだ祭り」の恒例イベント、「大岩万燈押合い」に向け準備が進められていました。水原まつりの事故を受け、警察を交え安全対策を再協議したといいます。【岩万燈部会副部会長 立川義浩さん】「危険だなと判断したときに番丁という拍子木を入れてふたつを分ける。はやめはやめに危険がないように押し合いを運営しております」地域の祭りをめぐっては全国でも重大な事故が相次いでいます。
専門家は……【法政大学・武田俊輔教授】「こんな危険な祭りだったらやめた方がいいとなる、それは地域社会にすごく大きな損失。どういうふうに自分たちの祭りが見られているのか、担い手側も常に考えなければいけなくなっている。社会の変化に合わせて常にアップデートしていくことが重要だと思います」にぎわいと安全対策の両立。痛ましい事故を繰り返さないために祭りのあり方が問われています。※水原まつり画像:視聴者提供