立憲民主党が、各国の中道リベラル政党が参加する国際組織「進歩同盟」(本部・ベルリン)に加盟する方向で調整している。
加盟している米国の民主党や英国の労働党などと交流を深めることで、中道政党としての存在感を高める狙いがある。
進歩同盟は2013年に設立された。世界約100の国・地域から約120政党が加盟しており、政権与党を担う政党も多い。進歩同盟内では、権威主義的な中国やロシアの台頭を背景にアジアの政党への注目度が高まっており、立民が加盟を打診されていた。
党関係者によると、来年1年間は会議への参加や、幹部間の交流を通じて、加盟する諸外国の政党と意見交換する。進歩同盟の総会が開催される27年にも加盟が正式承認される見通しで、国内の政党では初めての加盟となる。
立民は、中道路線の野党結集を模索している。安住幹事長は30日、埼玉県東松山市で講演し、公明党について「高市政権に対抗していく軸をつくる。新しい受け皿の政治勢力として、両党で話し合いを進めていきたい」と強調した。本庄政調会長に対し、公明が発表した中道改革ビジョンの骨格と立民政策との比較を週内に行うよう指示したことも明かした。
講演では、国民民主党の玉木代表についても「野党の軸となるリーダーとしての立ち位置を前提にやってくれれば、連携は可能だ」と語った。