東京・赤坂の個室サウナ店で客の夫婦が死亡した火災で、警視庁は25日、同店の関連会社など関係先2か所を業務上過失致死容疑で捜索した。
同庁は設備の不備が夫婦の死亡につながった可能性が高いとみて、店の安全管理体制を調べている。
捜査関係者によると、捜索したのは、同店の現場責任者の都内の自宅と、運営会社「SAUNA&Co」(港区赤坂)の代表が経営する都内のコンサルティング会社。この日の捜索で店の防火マニュアルやパソコンなど計62点を押収した。
火災は15日正午頃、5階建て個室サウナ店「SAUNATIGER」の3階個室で発生。サウナ室のベンチが焼け、川崎市幸区の美容室経営、松田政也さん(36)と、妻でネイリストの陽子さん(37)が死亡した。
現場のサウナ室では木製のドアノブが内側、外側ともに外れており、ドアノブと連動する「ラッチボルト」が動かず、ドアが開かない状態になっていた。ドアノブは4月に交換されていたという。夫婦は室内の非常ボタンを押したが、事務室にあった受信機の電源が入っておらず、警報音は鳴らなかったとみられる。
同庁の現場検証の結果、ドアの縁や、ドアノブが外れた部分に複数の傷が付いていたことも判明した。同庁は、夫婦が室内にあった金属製のひしゃくの柄を押し当て、ドアを開けようとしたとみている。