20歳のときに45歳の男性と結婚した元アイドルの菊池瑠々さん。家賃170万円の家に住むなど経済的に恵まれたことで当初は周囲からの批判もあったそうですが、今年で結婚10年目。4人の子どもにも恵まれ、今、改めて思うことは── 。
【写真】「このくびれで産後3か月」4人のママになっても抜群なスタイルを保つ菊池さん(全17枚)
── 10代のころからモデルやタレントとして活躍した菊池さん。19歳のときに当時45歳だったIT企業社長の夫と出会い、交際と共に同棲がスタート。20歳のときに妊娠して結婚、出産しました。現在4人の子どもがいて、お子さんの年齢は9歳、7歳、5歳、3歳と聞いています。まず、20歳で長女を出産されたとき、どんなふうに子育てをしていましたか。
菊池さん:夫は日中仕事をしていたので、私はワンオペで子どものお世話をしていました。SNSで、同世代の友人達が遊んでいる姿を見ては、正直うらやましく思ったこともありました。慣れない子育てに奮闘しましたが、私の両親は共働きなのでサポートは難しかったし、とても孤独で、仕事中の夫に泣きながら電話してしまうこともありました。
── 初めてのお子さんですし、2人の生活からは一気に変わりますからね。
菊池さん:そうなんです。その後、第2子の次女、第3子の長男を出産しましたが、長男が誕生したあたりからコロナ禍に入ったこともあり、夫が在宅で仕事をするようになったんです。夫が仕事の合間に子どものお世話や、家事を手伝ってくれるように。私の負担はかなり減りましたし、孤独からも解放されるようになりました。
── 2022年には第4子の次男を出産して子どもは4人に。子どもが増えるタイミングで引っ越しを検討したそうですね。
菊池さん:同棲していたころは家賃30万円の賃貸マンションに2人で住んでいましたが、結婚して、子どもが増えるたびに広い家に引っ越していったので、今は家賃170万円の賃貸マンションに家族6人で暮らしています。
とても快適に暮らしていますが、今後のことを考えると、この生活を維持していけるのか不安はあります。夫は今年で56歳になりました。4人の子ども全員が独立するまで今と同じように働き続けるのは難しいと思うし、今の暮らしは贅沢すぎるし、夫がずっと健康でいられるかもわからないから、家賃をもう少し下げようと物件を探しているところです。
── 教育費もかかりますしね。
菊池さん:子ども達はインターナショナルスクールに通っていて、やりたいことをやらせてあげたいし、将来の進路の選択肢も増やしてあげたくて、教育費は削りたくないんです。
だからというわけではないんですけど、私はもともと実家が裕福ではなかったので、洋服は1着数千円のプチプラを選んだり、通販サイトを見比べ、同じ服ならより安く買えるお店を探します。それ以外の服は中古やセールばかり。子どもたちのものも同じですね。倹約というか、ちょっとケチなのかもしれません。
また、今後のお金のことも考えて、趣味だったポーカーを仕事にできないかと。私は国内の大会に出ていますが、トーナメント戦でも戦えるようになってきたので。4児の母のポーカープレーヤーはなかなかいないと思うので、強みにしていかれたらと思っています。
──また、年の差夫婦では、将来の健康についても不安を持つ方が多いようです。
菊池さん:そうなんです!お金と健康が心配で…。子どもの同級生のパパと比べると、すでに夫は動きが鈍いな~と感じることはありますし。将来は夫の介護をするつもりですが、できるだけ長く健康でいてほしいです。食事は塩分を控えた料理を作っていますが、私の努力だけではできないこともあります。お酒とタバコはどうしてもやめられないようで、夫婦ゲンカの原因はほとんどこれです。
あるとき、夫が3週間の禁煙に成功したので、ごほうびに家族でバリ島旅行をプレゼントしたんです。でも、1週間の旅行の予定でしたが、バリに来て4日目かな。夫が電子タバコを隠れて吸っているところを目撃してしまって…。
── うわっ!旅行をプレゼントした意味がないですね。
菊池さん:さすがにキレました。ホテルで夫の姿が見えないので探していたら、夫がベランダで吸っている姿を発見したんです。腹が立ったので、その場で電子タバコを取り上げて洗面所に行き、水を溜めた洗面の中に水没させました。夫は怒ってケンカになりましたが、さすがにこの状況ではこちらも強く言わないと。
── その後、旦那さんはタバコを吸っていますか?
菊池さん:今も家のベランダでときどき吸っています。ベランダの窓に「禁煙」と貼り紙をするとか、口酸っぱく注意してきました。ストレス解消になりそうなゴルフとか勧めたこともありましたが、ひとりで気軽に息抜きできるタバコやお酒はやめられないようで。でも、夫と長く過ごしたいので、タバコとお酒を控えてもらう方法を今も真剣に模索中です。
── また、菊池さんはYouTubeチャンネル『4児のママ 26歳差夫婦 るるチャンネル』で家族の様子を配信しています。反響はいかがですか?
菊池さん:応援してくれる声もあるいっぽう、「年の差があり過ぎて気持ち悪い」「お金目当てで結婚したんだろう」という声もたくさんありました。
── それはつらいですね。それでも発信をやめないのはなぜでしょうか?
菊池さん:誹謗中傷は想像どおりでしたし、私たちは幸せなので全然、気にしていません。同世代でも話が合わない人はいくらでもいますし、年齢ではなく相手との相性が合うかどうかだと思います。また、配信をはじめた当初に比べて最近は応援の声も増えてきたんですよ。子どもを4人産んで幸せに暮らしている姿を見て、否定的な声も減ったような気がしますね。応援してもらえるとやっぱりうれしいし、励みになりますよね。
── 結婚して10年が経ち、振り返って思うことはありますか?
菊池さん:子ども達が成長してきたので、私が口を挟まなくても、きょうだいの中で解決することが増えてきたように思います。夫とは今もずっと仲がいいですね。結婚記念日は親に子どもを見てもらって、夫と2人でゆっくりデートすることもありますし、結婚から10年経った今も楽しく過ごせています。
夫がいるだけで安心感があるし、何か困り事があっても夫にすぐ話をします。気が強くてひとりっ子でわがままな私を全部受け入れてくれて、生まれ変わっても夫と結婚したいです。
20歳で結婚、出産したことでたしかに青春と呼ばれる経験は人より少ないかもしれません。でも出産が早かったぶん、子どもが巣立つのも早いので、そのときには夫と一緒にクルージングで世界一周の旅をしたいねって話しています。そのためにも、夫にはまだまだ元気でいてほしいですね。
取材・文/西谷友里加 写真提供/菊池瑠々