TUYの取材で、山形県内で報告があった今年10月のクマの目撃件数が、去年の10月に比べて115倍以上になっていることがわかった。
【写真を見る】クマ目撃件数は去年の”115倍”以上 10月のクマの目撃件数は578件に 駆除頭数も倍増 クマによる人的被害1位は「キノコ採り」であることも判明(山形)
これは、きょう県が明らかにしたもの。
県によると、今年10月のクマの目撃件数は10月26日現在で578件。去年の10月の目撃件数は5件。今年はなんと去年の115倍以上の目撃件数となっている。
去年は目撃しても警察や自治体に届け出をしないケースもあったとみられるが、それを考えても今年は異常な数字となっている。
■駆除頭数も激増
また山形県は今年度のクマの捕獲頭数を公表した。9月末までの捕獲頭数は585頭と明らかにした。
捕獲数を駆除数としてとらえてよいとのことで、今年度に関しては駆除数が585頭となる。
去年は234頭なので、倍増している。
■人的被害 1位は「キノコ採り」
さらに山形県は、きょうクマによる人身被害の起きている状況を発表した。
昭和52年から令和7年(10月30日現在)までの統計だが、山形県内での人身被害は124件起きていて、そのうちキノコ採りが中が37件で1位、2位が山菜採り中、3位が農作業中となっている。
1位 キノコ採り中 37件(約30%)
2位 山菜採り中 24件(約20%)
3位 農作業中 11件(9%)
正直申し上げ、やはりという内容ではあるが、山の中でクマに出くわすリスクが高いことがわかる。今年の県内は10月26日現在で人身被害が9件起きている。
市街地でのリスクはもとより、もともと山に行くことはクマに出合う可能性があることを改めて考える必要がある。