水産庁は、スルメイカ漁に初めて停止命令を出しました。年間の漁獲可能量を大きく上回ったためで、小型船は来年3月末まで漁が禁止されます。
【映像】スルメイカ漁に初の停止命令 漁獲漁超過で
スルメイカは近年、記録的な不漁が続いていましたが、今年は一転して回復傾向にありました。
水産庁によりますと、小型イカ釣り漁船による漁獲量は15日時点で5388tに達していて、今年度の漁獲可能量4900tを大幅に上回っていました。スルメイカ漁に対する停止命令は初めてで、11月1日から来年3月末まで小型イカ釣り漁船での漁が禁止されます。
ただ、スルメイカ漁にはほかに沖合底引き網漁やまき網漁などの区分もあり、こちらの漁獲可能量にはまだ余裕があります。5日に行われる水産庁の審議会で漁獲可能量の融通が調整されれば、停止命令が解除され漁を再開できるようになる可能性もあります。
スルメイカは北海道や青森県を中心に水産資源や観光資源として経済に及ぼす効果が大きく、今後の展開が注目されています。(ANNニュース)