小川晶・前橋市長(42歳)の「ラブホテル密会騒動」がいまだ収まりそうにない。
既婚の部下と9回(10回という報道もある)もラブホテルに行った事実は認めながら、男女関係は頑なに否定し、あくまでも「人目を避けて話をするためにやむを得なかった」と主張している。
そんな市長が実際に利用したと言われているラブホテルは、北関東で多く見られるモーテルタイプだと思われる。
1階の駐車場から直接部屋に入れる造りになっているためフロントも通らないし、廊下やエレベーターなど、他のお客と共有するスペースがないので、確かに人目にはつきにくい。車で出入りするところを見られてしまう可能性はあるが、ラブホテルに出入りする車をジロジロ見る人はそういないだろう。
なんなら、正面入り口とは別に、裏道に抜けられる裏口を設けていたりもするので、より人目を避けたいカップルには好都合だろう。
駐車スペースにはカーテンが設置されているから車を隠すこともできるし、それがなかったとしても衝立のようなもので車のナンバーは隠せるようになっている。ゆえに知り合いがやって来たとしても、一見しただけでは車両から特定される可能性も低いと言えるだろう。
おそらく前橋市長もそうであったと思われるが、別々の車でやって来る人のために駐車場も部屋数より多く完備されている。これならば二人で同じ車に乗っている姿を目撃されるリスクも回避することができるし、かなり無理があるにしてもデート以外の目的で訪れたと言い訳できないこともない(余談になるが、実際に筆者の知り合いである公職者は『地域の防犯と風紀の乱れを調査するために未成年の利用状況について聞き込みを行った』という口実を使って、不適切な相手とのラブホテル逢瀬を誤魔化していた)。
また、こういったモーテルはルームサービスを注文した際もホテル側の人間と顔を合わせずに済むことが多い。室内には玄関とは別に外の通路と通じているドアが別にあり、そのドアについている小窓をつかってやりとりをするのでお互い手元しか見えないのだ。
会計も室内の精算機で済ませられるし、領収書を所望すればホテル名ではなく「(株)●●」など、一般企業名で発行してくれるのは今や常識だ。
これだけでもかなりプライバシーが守られるというのがおわかりいただけるかと思うが、さらに言えば、北関東のラブホテルは繁華街ではなく、また交通量の多い幹線道路沿いでもない、田んぼや畑などに囲まれていたり、森や林の中にポツンと建っていることもよくあるので、人目が少ない。周囲は私道に近い農道であったりするから行合う車両も少ないのだ。
「逆にそういうところだと見慣れない車は目立つのでは?」と思われるかも知れないが、仮に目についたとしても、そういった場所では地元民じゃない人間が迷い込むのは日常茶飯事なので特に気にも留めないし、建物の出入りに関してもほんの一瞬なので記憶にも残らない。
客の情報が遮断されやすいモーテルタイプのラブホテルは「犯罪を誘発する可能性が高い」ことから規制がかかっており「学校の敷地内から100メートル以内では営業ができない」などのルールがあるようだが、北関東のような広い土地柄だと学校などの教育機関は広範囲に点在しているため、特に影響はないようだ。
都市部ではあまり見られない光景として、北関東のラブホテルは住宅街のど真ん中に建っていたりもする。
住宅が立ち並ぶ中に建てたのか、後から住宅が建ったのかは不明だが、近隣住民にとっては好ましくない状況であることは間違いないだろう。
立ち退きを求める住民運動が起こるようなことは滅多にないが「風紀を乱して欲しくない」といった要望が出ることはあるようで、住宅街のラブホテルの中には看板を出さないか、「ホテル」とは表記せず、ひっそりと名前だけが描かれていることが多い。
利用者にとってはわかりにくいことこの上ないが、逆を言えば「知る人ぞ知る」ということになり隠れ家的な場所として重宝されたりもするのだ。
都内に所有していた物件をすべて売却し、現在は北関東一円で複数のラブホテルを経営しているA氏(50代)によれば「首都圏に比べ、北関東のラブホは安心安全」とのこと。
「まずデリヘルやホテヘルなどの業者の出入りが少なく、利用者の多くは普通のカップルなのでトラブルや犯罪が少ないんです。パパ活や援交もあるかもしれないけど、のどかな土地柄なので大した揉め事もなく平和にやっているんでしょう(笑)。車のナンバーは記録されるので、何かあった時はこれが手がかりになります。このあたりは周りに駅やバス停がなく車でしか来られない場所ですからね。
北関東でのラブホ経営における一番のメリットは、やっぱり土地代が安いことです。都内では100坪くらいの土地に5階建ての建物を造ってやっていましたけど、こっちなら同じお金で10倍の広さの土地が手に入ります。敷地が広いから平屋建てにできて建築費がかからない。人件費も安く済むし、そのコスパの良さは食事やアメニティ、設備などのサービスに還元できますからお客様の満足度も高いんです。料金も安いですしね」
A氏の経営するホテルの最安値は「休憩3時間」で1980円。「宿泊」でも3980円だというから破格であると言って良いだろう。
「だから若い子もよく利用しますよ。ほら見て」
そうA氏に促されて敷地内の防犯カメラのモニターに目をやると、制服姿のカップルが自転車に乗って裏口から入って来ていた。
「学校帰りかな。普通のラブホだと制服では入れないけど、モーテルなら誰にも見られないし、看板のない裏口は人気がないからなおさら入りやすいんだろうな」
高校生同士が制服でラブホテルに出入りすることの是非はさておき、北関東では日常的に夫婦でやってくる人も多いという。
「親と同居していたり、子どもが多かったりするから家では落ち着いてセックスできないんでしょうね。畑仕事の途中なのか、軽トラックに乗ったカップルが野良着で来ることもありますよ」
前橋市長が本当に会合に使っていたかどうかは別にして、人目を避けてセックスしたいカップルにとって北関東のラブホテルはうってつけのようである。
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