7月20日に投開票が行われた参院選で揺れる永田町。与党は過半数割れという苦杯を喫し、自民党内からは石破首相に対する退陣要求の声が日に日に大きくなっている。
【写真】議論が巻き起こった佳子夫人のワンピース姿。他、G7サミットでは一転、水玉ワンピースと白ジャケットというシックな装いの佳子夫人
その最中、石破首相は米国の関税措置について「相互関税15%で合意した」と発表したが、関税をめぐる党首会談の場では「合意文書を作成すべき」との意見もあがっており、現在、“外交”の底力を試される局面に突入している──。
外交といえば、石破首相の妻・佳子夫人の装いもたびたび俎上にあがる。
6月15日から17日にかけて開催されたG7サミットで首脳外交に臨んだ石破首相とともに、カナダを訪れた佳子夫人。その際、水玉ワンピースに白ジャケットの装いに、ネット上で「前より全然良い」という声が多くあがったが、この「前より」というのは、今年4月、ベトナムを訪問した際に物議を醸した“花柄ワンピース”を指してのことだろう。
ファッション編集者の軍地彩弓さんが語る。
「G7サミットでは一転、水玉ワンピースと白ジャケットというシックなファッションへと変化しました。4月の花柄ワンピースは20代を中心に人気のブランド『SNIDEL』だったこともあって、外交のシーンには相応しくない印象を与えてしまい、批判の声があがったのでしょう」(軍地彩弓さん、以下同)
佳子夫人は今年の1月10日、マレーシアとインドネシアを訪問し、ファーストレディーとして外交デビューを果たした。
「その際は、落ち着いたパステルグリーンのスーツをお召しになっていて、とてもいい印象を受けました。しかし4月のベトナム訪問では、夕食会ということで“華やかにしなくては”という意識が先走りしてしまったのかもしれません。
ファーストレディファッションは地味すぎても、派手すぎても叩かれがちです。そんななかで最優先されるべきは、外交シーンでのTPOをおさえること、くわえて自国をきちんとアピールできることです。華やかさ以前に“上品さ”と“TPOに合わせた格式”が必要とされるでしょう」
4月28日、石破首相がXに投稿した佳子夫人の花柄ワンピース写真には、〈女子大生御用達ブランドのワンピースは流石にない……〉〈スタイリストさんを着けたほうが……〉といった批判の声が相次いだ。軍地さんは、「飾り気のない庶民感覚が魅力の佳子夫人ですが、それだけに外交シーンの服選びは難しく、毎回悩まれているのかもしれません」と話す。
「こういう場合はスタイリストをつけるなど、プロにお任せいただくのがよいかと思えます。服装だけでなく、ヘアメイクも同様です。国民としては、派手すぎるのも嫌だけど、乱れた髪なども残念に思ってしまいますよね。
石破総理とは慶應大学の同級生、卒業後は商社で勤めていた佳子さんは、笑顔が可愛く、社交的なところが魅力。ファッションを上手に活かして、実りある外交をしていただくことを期待します」
夫人もまた、外交の場で果たすべき役割が問われているようだ。