多くの地域で祭りが開催される夏。Xでは「祭りの屋台で仙台牛タン800円で売ってたけど、買ってみたら豚タンだった」というXの投稿が話題になっています。こうした投稿は、「表記と中身が違うのでは?」と多くの利用者の関心を集めています。屋台での買い物では注意が必要、と再認識するきっかけになったと考えられます。
商品表示と実際の内容が異なる場合、「景品表示法」や「食品表示法」などに抵触する可能性があります。消費者庁の「事例でわかる景品表示法 不当景品類及び不当表示防止法ガイドブック」には、景品表示法では、うそや大げさな表示など、消費者をだますような表示を禁止している、と記載されています。つまり、「牛タン」と表示しているのに実際は「豚タン」である場合、景品表示法に基づく処置命令が行われる可能性があります。また、アレルギーを持つ人にとっては命に関わる問題です。例えば、「牛肉アレルギー」や「豚肉アレルギー」を持つ人が、誤って別の肉を食べてしまうと、健康被害につながる恐れがあります。食品を扱う販売者には、正確な表示と適切な説明が求められています。
楽しいはずの祭りで不快な思いをしないためにも、以下のポイントに注意しておくと安心です。
「仙台牛タン」「神戸牛」など、地名ブランドがついていても、産地や種類が実際と一致しないケースもあります。気になる場合は積極的に確認しましょう。
お店の説明が曖昧だったり、質問に対して誠実な対応が得られなかったりする場合は、購入を避けるのも1つの方法です。安心して食べられることが、何よりも大切です。
屋台では、購入後の返金や返品対応が難しいことが多く、購入時の確認が重要です。納得できない場合は、その場で確認する勇気も必要です。
祭りは非日常を楽しめる特別な時間ですが、注意すべきことも少なくありません。Xで話題となった「祭りの屋台で仙台牛タン800円で売ってたけど、買ってみたら豚タンだった」という投稿は、屋台での購入時に自衛意識を持つ大切さを改めて教えてくれたといえます。こうした意識を持ちながらトラブルを回避し、より安心して祭りを楽しみましょう。
消費者庁 事例でわかる景品表示法 不当景品類及び不当表示防止法ガイドブック執筆者:FINANCIAL FIELD編集部ファイナンシャルプランナー