20代の男性がクマに襲われ安否不明となっている北海道・羅臼岳で8月15日午後1時ごろ、クマの親子3頭を発見し、このうち1頭を駆除したことが分かりました。クマが目撃されたのは男性が襲われた現場周辺で、ハンターが発砲し、親グマが駆除されました。子グマ2頭は逃げたということです。このクマが男性を襲ったクマかどうかは分かっていません。また警察によりますと、新たに破れたズボンや靴、ザックなどが見つかったということです。

ズボンの周辺には血痕がありました。午後1時30分時点で、男性の安否はわかっていません。
これまでの捜索で、男性が襲われたとみられる場所付近では、警察官が血の付いたシャツや財布などを発見しています。警察によりますと、いずれも安否不明の男性のものとみられ、現場付近の樹木や地面に引きずったような血痕があったということです。羅臼岳では8月14日、登山中の20代男性がクマに襲われ安否不明となっていて、警察の救助隊やハンターなどは15日午前5時半から18人態勢で捜索を再開しました。警察は男性を探すとともに、まだ山に残っている可能性がある登山客についても上空から捜索しています。