プールで遊んでいた子どもの事故が相次いでいます。水面より上で見ていても水中にいる人の姿は発見しづらく、専門家は「見えているはず」という思い込みは危険だと注意を促しています。子どもは音を立ててもがくのではなく、静かに溺れることもあります。■油断禁物…危険な「見えているはず」藤井貴彦キャスター「日本ではプールでの水難事故が相次いでいます。東京・小金井市のスポーツクラブのプールでは28日、小学1年生の男子児童(6)が溺れる事故があり、その後亡くなりました」

「高知・芸西村にあるホテルの屋外プールでも26日、小学5年生の男子児童(11)が溺れる事故がありました」「監視員がプールの壁際近くの底に沈んでいる児童を発見し、病院に搬送されました。事故から2日後の28日に意識を取り戻して、現在は会話もできる状態まで回復しつつあるということです」「夏休みシーズン、これからプールを楽しみにしているという方も多いと思いますが、命を守るために何を気をつければいいのでしょうか?」小栗泉・日本テレビ報道局特別解説委員「多くのプールには監視員もいて油断しがちですが、覚えておいてほしいことがあります。水難学会の斎藤秀俊理事は『見えているはず』は危険だ、と言います」■再現実験 姿が見えてくる距離は?小栗委員「身長115センチの人形を使った再現実験をした映像があります。水中に潜れば人形は見えていますが、水の上からだとどうでしょうか? 5メートル離れたところから見ると…」長濱ねるさん(俳優・『news zero』火曜パートナー)「(上からは)全くまだ見えません」 藤井キャスター「水面の下はやはり見えないものですね」小栗委員「4メートル、3メートル、2メートル…。歩いて近づいて見てみましょう」長濱さん「2メートルまで近づいても、ようやく見えてきたかなという(程度です)」藤井キャスター「これが人かどうかを確認するのは、少しまだ(距離が)遠いかもしれません」小栗委員「そうですね。2メートル以内に近づくと、ようやく見えてはくるという感じです」長濱さん「ここまで見えづらいというのは知らなかったので、本当に怖いですね」■潜る、移動して確認するなど対策を小栗委員「この実験を行った斎藤理事によると、プールの水は透明なので見えていると思い込みがちですが、光の屈折の影響などで、5メートル先でも見えないことがあるということです」「監視員だけでなく保護者など見守る人たちも、ゴーグルをつけて潜ったり、移動しながら確認したりすることが大切だということです」■もがいて溺れるのは「映画の中の話」小栗委員「もう1つ覚えておいていただきたいことがあります。長野県の佐久医師会が、イラストとともに『子どもは静かに溺れます!』と呼びかけています。溺れる時バシャバシャジャブジャブともがくのは映画の中の話で、実際は静かに沈むことも多いといいます」「これは『本能的溺水反応』と言われ、小さな子どもは自分が溺れていることが分からなかったり、呼吸に精一杯で声を出す余裕もなかったりして、静かに沈んでしまうことがあるといいます」■気づかぬうちに溺れる大人も…対策は小栗委員「さらに、水難学会の斎藤理事によると、助けを呼ぶために声を出そうとして肺の空気が抜けて沈み、気づかぬうちに溺れるということは大人でもあるといいます」「深さを確認すること、飛び込まずにゆっくりと入ること、そして家族みんなが目を離さない、しっかりと確認することも大切だということです」 (2025年7月29日『news zero』より)
プールで遊んでいた子どもの事故が相次いでいます。水面より上で見ていても水中にいる人の姿は発見しづらく、専門家は「見えているはず」という思い込みは危険だと注意を促しています。子どもは音を立ててもがくのではなく、静かに溺れることもあります。
藤井貴彦キャスター「日本ではプールでの水難事故が相次いでいます。東京・小金井市のスポーツクラブのプールでは28日、小学1年生の男子児童(6)が溺れる事故があり、その後亡くなりました」
「高知・芸西村にあるホテルの屋外プールでも26日、小学5年生の男子児童(11)が溺れる事故がありました」
「監視員がプールの壁際近くの底に沈んでいる児童を発見し、病院に搬送されました。事故から2日後の28日に意識を取り戻して、現在は会話もできる状態まで回復しつつあるということです」
「夏休みシーズン、これからプールを楽しみにしているという方も多いと思いますが、命を守るために何を気をつければいいのでしょうか?」
小栗泉・日本テレビ報道局特別解説委員「多くのプールには監視員もいて油断しがちですが、覚えておいてほしいことがあります。水難学会の斎藤秀俊理事は『見えているはず』は危険だ、と言います」
小栗委員「身長115センチの人形を使った再現実験をした映像があります。水中に潜れば人形は見えていますが、水の上からだとどうでしょうか? 5メートル離れたところから見ると…」
長濱ねるさん(俳優・『news zero』火曜パートナー)「(上からは)全くまだ見えません」
藤井キャスター「水面の下はやはり見えないものですね」
小栗委員「4メートル、3メートル、2メートル…。歩いて近づいて見てみましょう」
長濱さん「2メートルまで近づいても、ようやく見えてきたかなという(程度です)」
藤井キャスター「これが人かどうかを確認するのは、少しまだ(距離が)遠いかもしれません」
小栗委員「そうですね。2メートル以内に近づくと、ようやく見えてはくるという感じです」
長濱さん「ここまで見えづらいというのは知らなかったので、本当に怖いですね」
小栗委員「この実験を行った斎藤理事によると、プールの水は透明なので見えていると思い込みがちですが、光の屈折の影響などで、5メートル先でも見えないことがあるということです」
「監視員だけでなく保護者など見守る人たちも、ゴーグルをつけて潜ったり、移動しながら確認したりすることが大切だということです」
小栗委員「もう1つ覚えておいていただきたいことがあります。長野県の佐久医師会が、イラストとともに『子どもは静かに溺れます!』と呼びかけています。溺れる時バシャバシャジャブジャブともがくのは映画の中の話で、実際は静かに沈むことも多いといいます」
「これは『本能的溺水反応』と言われ、小さな子どもは自分が溺れていることが分からなかったり、呼吸に精一杯で声を出す余裕もなかったりして、静かに沈んでしまうことがあるといいます」
小栗委員「さらに、水難学会の斎藤理事によると、助けを呼ぶために声を出そうとして肺の空気が抜けて沈み、気づかぬうちに溺れるということは大人でもあるといいます」
「深さを確認すること、飛び込まずにゆっくりと入ること、そして家族みんなが目を離さない、しっかりと確認することも大切だということです」