「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「自律神経はブレーキが大切」です。
【書影】専門医がすすめる、脳と心と体に効く暮らし方。和田秀樹『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』
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自律神経は、呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排泄など、生命活動維持のために、休むことなく働き続けています。
自律神経は交感神経と副交感神経のセットで働き、「交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキ」にたとえられます。
交感神経が優勢な状態は、アクセル踏みっぱなしのようなもの。
適度にブレーキを踏まないと事故を起こしてしまいます。
つまり、交感神経と副交感神経はバランスが大事。
どちらか一方が強すぎたり、弱すぎたりすると、走れなくなったり暴走したりするわけです。
年を重ねると、自律神経も老化します。
ほてりや発汗、動悸などのほか、夜眠れない、朝起きられない、イライラする、やる気が出ない、食欲がないという状態が増えてきたら、自律神経の衰えが考えられます。
加齢による自律神経の機能低下は避けられません。しかし、何歳になっても自律神経のバランスを整えることは可能です。
特に意識したいのは、副交感神経を働かせること。そのために有効なのは「話す」「笑う」「歩く」。
(写真提供:Photo AC)
この3つを実践することで、心身のブレーキが働き、自律神経の乱れを防ぐことができます。
※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。