特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、大阪府警布施署は、東大阪市のアルバイト田中あやさん(32)ら市民3人と店舗に対して感謝状を贈呈した。
同署などによると、田中さんは4月、同市内の銀行で、通話しながら現金自動預け払い機(ATM)を操作する高齢男性を発見。慌てている様子だったため、「おっちゃん、詐欺ちゃうか」と声をかけて警察に通報した。
男性は府警の特殊詐欺対策課の警察官を名乗る人物から「ATMに行け」などと指示され、振り込もうとしていたという。田中さんは「普通の様子じゃなかったので声をかけた。役に立ててよかった」と話した。
感謝状の贈呈は2日に布施署であり、ほかに、別の特殊詐欺被害を防いだとして、いずれも東大阪市の豊川香織さん(49)、谷川昌代さん(65)とファミリーマート高井田元町店にも贈られた。
布施署の三谷真也・生活安全課長代理は「詐欺は身近に存在している。怪しいと思ったら、ためらわずに110番してほしい」と呼びかけていた。