国民民主党に離党届を提出した平岩征樹衆院議員の不倫騒動で、玉木雄一郎代表が「同列に扱われる内容ではない」と反論し、炎上する事態となっている。
平岩氏は4年前の大阪・貝塚市議時に偽名で不倫していたことが先月判明し、全面謝罪した。党側は両院議員総会で、無期限の党員資格停止を決めたが、平岩氏は「これ以上、党にご迷惑をお掛けするわけにはいかない」と先月28日に離党届を提出。これで騒動は終結するものと思われていた。
ところが、同月30日に玉木氏がXを更新。「自らの氏名や既婚者であることを秘して特定の女性と交際するという事案であることから離党届は受理せず、倫理委員会の処分を待つことにしています」と最終処分は保留と指摘。そのうえで「なお、私の事案に関しては、倫理委員会の調査で、『報道機関に不倫を類推されるような行為』が党代表としての注意義務に違反するとして3ヶ月の役職停止とされたものです。相手方も憶測に基づく報道を否定しており、同列に扱われる内容ではありません」と記し、永田町やネット上をざわつかせているのだ。
玉木氏は昨年11月に元グラドルとの不倫疑惑を報じられ、即座に「報道された内容については概ね事実」と謝罪。党側は3か月の役職停止処分を下していただけに玉木氏のポストには「なお、の後はいらなかった。自分は悪くないと言っているよう」「今更なんなの?」と批判が殺到している。
元参院議員の音喜多駿氏は自身のYouTubeで「玉木さんは危機管理のお手本のような対応だったからこそ炎上が大きくならなかった。ところが、半年たって『自分は不倫をしていないんだ』と。翌日の会見を見た人からすると主張を大きく転換、主張が変わっているように見えてしまう。大きな期待を集めているからこそ自己保身のような主張の変化はやらないほうがいい」といさめた。
国民民主党は、参院選で大幅議席増が予想されている。音喜多氏は「間に合うなら軌道修正を。誠実な態度の積み重ねはあとあと効いてくる」ともアドバイス。玉木氏はゴールデンウイーク後半は、全国で応援演説に回る予定で、再び潔い対応を見せれば、炎上は鎮火しそうだが…。