小学5年生の時、男性家庭教師から性加害を受けた後藤慶士さん(38)。その体験と、その後の人生について語った。
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後藤慶士さん 文藝春秋
後藤さんは教育熱心な母親のもと、習い事や塾に通う忙しい日々を送っていた。中学受験を控えた小学5年生の時、23歳の男性家庭教師が雇われた。最初は「普通に愛想のいいお兄ちゃんという感じ」だったという。
「数ヶ月くらい経ってからだったと思います。週3~4回くらい家に来ていて、いつも畳の部屋で勉強をしていたんですけど、最初は相手の膝の上に乗せられるところから始まりましたね」
その後、行為はエスカレートしていった。
「だんだん行為がエスカレートして、相手からキスをされるようになりました。頬だけではなく、口にもされるようになって」
しかし、当時の後藤さんには性についての知識がなく、キスの意味も理解できなかった。
「お母さんが赤ちゃんの頬にするイメージを持っていて、それが性的な意味を持つとは想像もできなかった。家庭教師からキスをされたときも『スキンシップの多い仲のいいお兄さんが、愛情表現をしてくれてる』という感じでしたね」
さらに、性器を触られたり、相手の性器を触らされたりする行為も始まった。そして、ついには性行為にまで及んだ。
「『お尻に入れるのと入れられるの、どっちがいい?』と質問をされて。その行為を初めてしたとき、『気持ち悪い』とか『嫌だ』という感情はなかったんです。ただの子どもの遊びの延長、みたいな感じだと思っていました」

この状況は1年半ほど続いた。中学受験に失敗し、引っ越しをしたことで家庭教師との関係は一旦途切れた。しかし、中学生になってから再び家庭教師が戻ってきた時、後藤さんは初めて違和感を覚えた。
「中学に入って半年ほど経ってから、家庭教師がまた戻ってきたんです。ただ、そのときには性加害を受けたという認識があったので、気持ち悪くて仕方がなかった」
この経験は後藤さんに大きな影響を与えた。中学生になってからは男性への強い嫌悪感を抱くようになり、人間関係の構築に苦労した。しかし、時間の経過とともに徐々に気持ちを整理できるようになったという。
現在、後藤さんはSMマッチングサイト「Luna」を運営し、性にコンプレックスを抱えた人たちの居場所づくりを行っている。自身の経験を公表し、同じような被害者に向けてメッセージを発信している。
「性被害に遭った人たちに対しては、『1人じゃないんだよ』と伝え続けていきたいですね。やっぱり1人で抱え込んで苦しんでる人がすごく多いと思っています」
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(「文春オンライン」編集部)