奈良市の帝塚山学園で10日、グラウンドに落雷して、中高生6人が救急搬送された事故で、奈良県総合医療センター(奈良市)は11日、心肺が停止していた男子中学生1人の心拍が再開したと明らかにした。
生徒の意識は戻っていない。
他に、意識が混濁していた男子中学生1人が意識不明の状態になり、重体の生徒が計2人となった。別に意識混濁だった男子生徒1人は回復に向かっているという。
この事故では、当時、グラウンドで帝塚山中・高校のサッカー部の生徒約20人が練習していた。事故を受けて、奈良市教委は11日、文部科学省が過去の落雷事故で行った安全対策の通知について、市立の小中高校に改めて周知する。