国民民主党の榛葉賀津也幹事長が25日、国会内での定例会見を行い、立憲民主党・野田佳彦代表の“変遷”をチクリと指摘した。
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この日の会見は当初、午後2時15分開始予定だったが、急きょ午後4時に変更していた。榛葉氏は冒頭で、時間変更の理由を「野田さんが会見やりますから。大事な会見ですから」と野田氏の会見と時間がかぶっていたためと説明した。
野田氏は会見で、立民の選挙公約に食料品にかかる消費税を時限的に0にすることを盛り込むことを表明した。これについて質問された榛葉氏は、野田氏の会見をリアルタイムでチェックしていたと説明。続けて「立憲さんは先の衆議院選挙で、『複数税率廃止』を公約にしてましたね。野田さんは(立憲民主党の)代表選挙でも『安易な消費減税やらない』っておっしゃってたね」と野田氏の過去の発言などを説明した。
その上で「ほんの数カ月前の衆議院選挙ですよ。今度、参議院選挙の直前になったら(食料品の)消費税を暫定的に0にするってことは、10%、8%、0%だね」と複数税率にする方針を取っていることをあらためて指摘。「インボイスは残るわけですよ。これでは中小・零細(企業)やフリーランス、農家の方々、一向に救われないと思いますよ」と切った。
国民民主は「消費税を5%に引き下げ、インボイスの廃止」を一貫して掲げていると主張。野田氏の会見内容については「野田代表が党内の代表選挙に出た時の政策と、先の衆議院選挙での公約と違うものが出てきたわけだから、有権者から見たら一貫性があるようには見えないんではないかなと感じます」とコメントした。党内をまとめる必要があるなど、野田氏の立場があることも認めた上で「一貫性は大事だと思いますね」と強調していた。
(よろず~ニュース編集部)