3月7日放送『ダマってられない女たち』(ABEMA)で“18年間ワキ毛を処理していない”として話題となったグラドルでYouTuber・しーちゃんさん(40)。今年3月、40歳の節目を迎えたことに様々な思いがあったという彼女は、大きな決断をしていた。
【写真】18年間生やし続けたしーちゃんさんのワキ毛「白く透き通った腕の下には…」
昨年、18年間生やし続けたワキ毛を“処理”したのだ。ありのままを好み、人の目を気にせず、生きてきた彼女が久しぶりに感じたスベスベのワキ。だが、彼女が抱いていたのは“後悔”だった──。【前後編の後編。前編から読む】
* * *
「じつは32歳ごろからずっと、歳をとるのがとにかく怖くてずっと悩んでいたんです。30代って厄年も重なるし、お肉が一回りつくとか身体もどんどん変わっていく。最近の40歳ってみんな若いですけど、自分のなかで“40歳”ってすごく大きな壁でした」
──今年3月に40歳となりました。実際に不惑の年を迎えて思うことはありますか。
「今は逆に『恐れるものは何もない』って感じなんですけど、この10年間は本当にメンタルが不安定だった。すぐ『あの人の方が可愛いな』とか『どうやったら生きていけるんだろう』とか『私は底辺の人間だから』みたいに考えてしまう。応援してくれる人がいるからバランスは取れているけど、大変でしたね」
──“40歳の壁”を乗り越えるためにされたことはありますか?
「ある時、Xで『海行って写真撮りたいな』って軽い気持ちで呟いたんですけど、それが結構反響あって。じゃあ、40歳になる記念として『写真集を作ろう!』ってなったんです。それで、そのためにダイエットを始めたんですが、歳のせいで痩せづらい。よけいに『40歳怖い!』って気持ちにもなりましたが、本格的に自分の身体について向き合ってダイエットに集中したら、意外と痩せられた。それが1つ自信になった気がします」
──記念として制作した写真集『しー。』の撮影で挑戦されたことはありますか?
「水着です。やっぱり『40歳で水着グラビアを撮影するのはどうなんだ』という葛藤もあって。でも今の自分をしっかり残したかったのと、『40歳になるのがちょっと怖いな』って思っている女性にも届けたいという思いがあったので、勇気を出して水着になりました」
──ちなみに、今後水着になるご予定は。
「ないです。これで最後です。あ、でも……ガイドライン違反にならない程度に、配信とかで着ることもあるかもしれないですが(笑)。あとは、一部のグラビアは沖縄で撮影をしたんですけど、すごい透明感のある海の前で白い水着を着ることになり、そうなるとワキ毛は合わないかもしれないと思ったんです。なので、18年ぶりにワキ毛を処理してみました」
──えっ! 18年間生やし続けてきたワキ毛をですか?
「はい。実際の写真集、見ます? 撮影は去年の夏から冬まで半年かけて行ったのですが、夏に撮った写真はワキ毛が生えてないんです」
──ほんとに生えてないですね。自宅で処理したんですか?
「最終的には、撮影直前に沖縄で剃りました。自宅で1回剃ったんですけど、生えるのめちゃくちゃ早くて。やっぱり、無いなら無いでつるっとしてなくちゃいけないし、生えかけの黒いチクチクは残念な見た目になる。完璧に綺麗なワキじゃないといけないって思ったので、直前に剃りましたね」
──18年ぶりの処理はどうだったでしょうか。
「とにかく時間がかかりましたね。うまく剃れないし、カミソリに毛がからむ。『あー、なんで剃るって決めたんだろう』って後悔しながら20分間ぐらい格闘しましたね。で、終わった後にタオルで拭いてからワキを見たら剃り残しが……。『ほら、やっぱり処理の時間ムダじゃん!』って改めて実感しました(笑)」
──剃る前は、断髪式のような気持ちなのでしょうか。
「どっちかっていうと、本当に久々だったので肌を切らないかどうかが不安で。カミソリを使うのも、ワキを剃るのも怖かったですね。眉毛とかは短いからササッとできるけど、長い毛ってどうやって切るんだろう、みたいな。でも、“40歳記念”という思いもあったので、処理したあとは晴れやかな気持ちでした。ちょっとワクワクしているというか『新しい自分!』みたいな」
──剃った後のワキを見て、何を思いましたか。
「『あ、ない』って(笑)」
──剃ったワキをカメラマンさんをはじめとした他の方に見せるうえで、恥ずかしさはありましたか?
「逆に、沖縄だからあったほうが恥ずかしいかも、っていう。どっちかと言えば、見る人への気遣いで剃ったんですよ。透き通った沖縄の海、純白の水着というシチュエーションで、“ワキ毛”が写り込んだら不快に思う人がいるかもしれないと思って。
でも、夏のときはワキ毛処理して撮影したんですけど、だんだんと40歳の誕生日が近づくにつれて、『やっぱり“ありのままの自分”を見せたい』というように、心境が変化していきまして。結局、冬には生やした状態で撮影しました」
──写真集では、ワキ毛がない写真を中盤のページに、ワキ毛がある写真をラストに掲載しています。この構成にした意図はなんだったのですか?
「『やっぱり、ワキ毛剃らなければよかった』っていう後悔が、その順番に詰まってます。そのまま出せばよかった。生えたまま水着で撮ればよかった、って心から思います」
──“ありのままの自分”を受け入れることって、難しいことでもあるかと思います。しーちゃんさんは、自己肯定感を高めるために何かされていることはありますか。
「丁寧に生きる。生きている1日24時間をどれだけ自分と向き合う時間にするか、ムダな時間を過ごさないかというのが大事だと思うんです。それこそ、ワキ毛を剃ることに対して、私は『そんな時間ないぞ』って思った」
──“ワキを剃る”ということは“時間を削ぐ”と同じような感覚でしょうか。
「社会人ってホントに時間がないじゃないですか。帰宅して夜8時、ご飯食べてお風呂入って……ムダ毛の処理なんてやってられなくないですか? そんな時間ないですよ。だったら、ゆっくりコーヒーを飲みながら『次はどういう配信しようかな』とか『次のイベントどうしようかな』とか考えたいですね」
──最後に、しーちゃんさんの座右の銘を聞いてもいいですか?
「『ムダなことはしない』ですね」
あなたにとってワキ毛とは──その質問に「剃ったら違和感だったので、身体の一部です」と答えたしーちゃんさん。「今後はもう2度と剃らず、生やし続けます」と宣言し、インタビュー部屋を後にした。
(了。前編から読む)