住みやすい街として知られる東京・吉祥寺から救急病院が次々と姿を消し、地元の住民から不安の声が上がっています。何が起きているのでしょうか?
東京・武蔵野市の吉祥寺。大東建託の調べでは、6年連続で「住みたい街」トップに選ばれた人気の街です。
しかし、住民はある問題に悩まされています。
吉祥寺周辺では、10年ほど前から24時間体制で患者を受け入れる救急病院の休止・閉院が相次いでいます。「最後の砦(とりで)」とも言われた吉祥寺南病院も、去年10月から診療を休止。現在も扉は閉ざされたままです。
武蔵野市によると、元々は建て替えを計画していましたが、経営環境の悪化と建築資材の高騰で断念しました。
相次ぐ救急病院の休止や閉院。一体、何が起きているのでしょうか?
診療報酬は公的に価格が定められていて、急なコストの上昇に柔軟に対応できません。価格転嫁が難しいため、特に中小規模の病院で閉院や休止が相次いでいるといいます。
地域医療の崩壊が心配されるなか、希望の光もあります。今月5日、吉祥寺南病院の事業を継承する法人が発表されました。
病院の具体的な再開時期は未定です。
(「グッド!モーニング」2025年3月19日放送分より)