東京・西東京市のスナックで、血を流した男女が発見された。女性には複数の刺し傷があり死亡、男性の首にも切り傷があり、意識不明の重体だという。真相解明が待たれる中、事件の前日には、死亡した女性を撮影したものと思われる「動画」がYouTubeにアップされていた――。
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【写真】事件前日にアップされた動画の中身&昨年もとんでもない事件が起きていた
事件は西武池袋線の保谷駅にほど近い、スナック「カスミ」で起きた。3月25日の午前2時35分ごろ、別の飲食店の従業員からの「水が漏れている」との通報を受けた警察官が駆け付けると、施錠された店内から倒れている2人と血の付いた刃物が発見された。女性は30代、男性は40代と見られ、2人が元夫婦だったとの報道もある。
現場となった店について、スナック紹介サイト上には、顔を隠したママの写真とともにこう記されていた。
〈2024年4月6日新規オープンの正統派スナック「カスミ」/お店を営むママは30代の美人ママ/背が高く抜群のスタイルと関西弁で親しみやすくフレンドリーな魅力的な方です♪〉
〈お店はオープンして間もないので、今から通い出せばお当初からの常連さんとして特別なお客様になれますよ/リーズナブルな料金設定で非常に通いやすいのも魅力の一つ!/一人ママのお店なので、ママとのトークを楽しみたい方や周りのお客様と楽しく飲みたい方にはピッタリなスナックです〉
店の近くの住民は「まさか近所でこんなことが」と驚きつつ 、昨年起きていた“別の事件”についてこう語る。
「『カスミ』がオープンして1カ月たった昨年5月、お店が入居するビルに車が突っ込んだ事件があったんです。20時ごろのことでした。それで後日、近隣の店に『お騒がせしてすみません』と、ママがワッフルを持ってお詫びに来ていました。詳しいことは話しませんでしたが……」
この一件を起こしたのは、今回発見された男性と同一人物である可能性が高いという。社会部記者が続ける。
「そしてもうひとつ、事件前日の24日には、YouTube上に不審な動画がアップされていたんです」
件の動画は全部で14本。女性の名前のチャンネルにアップされている。ハンドル(ユーザー名)には「kraokesumacksumi」(※カラオケスナックカスミ)と店名が含まれ、「スナックカスミ」「保谷」「大泉学園」のハッシュタグが付けられている。
動画の大半は、拡大された女性の顔写真が画面を覆い、その背景で行為が行われている様子が見え隠れする内容。粗い息遣いがきこえるものや、車内と思しき場所で女性が脚を広げているもの……動画に映る女性のタトゥーは、スナック紹介サイトのママの腕に入ったタトゥーと一致している。
「状況からみて女性と共に発見された男性がアップした可能性が高い。意図は不明なものの“リベンジ動画”の類ではないか。車の事件と併せて考えると、女性に大きな恨みがあったと思われます」(先の記者)
YouTubeには、街を歩く女性の動画もあった。撮影に気づいた女性が、
「全身の写メやで。ムービー、それ?ムービーやめて。写メにしてよ」
と撮影者に向かってほほ笑む様子が映されている。
2人の間に何があったのか。動画投稿と凄惨な事件の間に、どのような因果があるのか。今後の捜査の進展が待たれる。
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「週刊新潮」および「デイリー新潮」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記の「情報提供フォーム」まで情報をお寄せください。
情報提供フォーム: https://www.dailyshincho.jp/confidential/
デイリー新潮編集部