新潟市で相次いで見つかった落書き。その共通点である「25」という数字から犯人像が見えてきました。
日本で一番長い川・信濃川に架かる萬代橋。国の重要文化財にも指定される新潟市のシンボルです。
この橋のすぐそばにある広場で、横約4メートルもの大きな落書きが見つかったのは21日のこと。
街の人は「萬代橋って新潟市のシンボルじゃないですか。それがあのように汚れているのは嫌ですよね」「(落書きを)やった人間は犯罪だとは思ってないだろうが、歴史遺構だから(落書きを)したらダメ」と話しました。
落書きはこれだけでは終わりませんでした。24日には市内の商業施設でも見つかったのです。
万代シティ ビルボードプレイス・秋山哲思館長:ここまで大きい落書きなので非常に驚いた。迷惑極まりない。
新潟市のイメージ低下にもつながりかねない公共スペースでの落書き。その1つ1つにはある共通点がありました。
今回、見つかった落書きには数字の「25」と書かれたような文字があります。萬代橋の落書きにも「25」の文字がありました。
この2つに加え、欄干の落書きにも「25」。さらに千歳大橋、柳都大橋でも「25」と書かれた落書きが見つかりました。
落書きなどのグラフィティー文化に詳しい小林茂雄教授は、この「25」という数字が示す犯人像を次のように推測します。
東京都市大学・小林茂雄教授:25というと2025年、今年来たという意味合いが強いと思う。「今年来た」という意味合いを考えると、新潟に住む人ではなく、観光か旅行で来た日本人・外国人の可能性が高い。
そのうえで、被害の拡大を防ぐには、描かれた落書きをすぐに消すことが重要だと指摘します。
東京都市大学・小林茂雄教授:落書きが1つあると、2つ目、3つ目が生まれやすい。描かれたらすぐに消去する。夜中に描かれたら、次の日の午前中に消去すると、多くの人に見られない。