移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。しかし、通勤や通学の時間帯は混雑するため、殺伐とした雰囲気がある。車内では譲り合いの精神を持って、お互い気持ちよく過ごしたいものだ。
今回は、満員電車で遭遇した迷惑客に“ムカついた”という2人のエピソードを紹介する。
この場から一刻も早く離れたかったが、満員電車では身動きがとれなかったようだ。
周りの視線を感じながら、ただ耐えるしかなかったのだが、この“ムカつき”はこれで終わりではなかった。
◆目の前の席を奪われ“ムカつき”が頂点に
「おばあさんの電話がやっと終わって安堵したのも束の間、席を立つと私の顔を睨みながら『ふんっ』と鼻を鳴らして降りていったんです。私のムカつきが頂点に達しましたが、何も言えませんでした」
そして、気を取られている隙に、山下さんの前の空いた席を隣に立っていた若い女性が奪ったという。
「おいおい? そこに座るのは、目の前に立っていた俺だろう……と思いました」
女性の口元が、“してやったり”と言わんばかりに見えたと怒りをあらわにする山下さん。
「くそ! 何なんだよ、今日は」
先ほどとは違った“強いムカつき”が込み上げてきたそうだ。
「このやり場のない怒りは、ビールを飲まないとやってられないな」と山下さんは駅前の居酒屋でうっ憤を晴らすことになった。