兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏(61)が3日、自身のSNSを更新。「アホか!テメー」などと罵倒してきた元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)に「アンガーマネジメント入門講座」を勧めた。
“罵倒騒動”の発端は、1日の日本維新の会の党大会。前原誠司共同代表は「まだまだ新入りでございます。名前を覚えていない方々も、この中、たくさんおられる。まずは前原誠司を覚えてもらい、維新でなければできない改革を一緒にやっていこうじゃありませんか」と訴え、維新は自民公明両党の「補完勢力ではない」と強調した。
このあいさつについて、泉氏はXで「『まずは私の名前覚えて』と維新の党大会で訴えたとのことだが、国民の多くは名前を覚えるどころか、これからも忘れないと思う。国民の減税への期待を失望に変えた“自公の補完勢力”の中心人物として。今回の維新の対応は、歴史に残る“国民への裏切り”として記憶されるだろう」と自身の見解をつづった。
泉氏は、これまでに、日本維新の会が、自民、公明両党と高校授業料無償化などで正式合意し、来年度予算案の衆議院通過、参院審議を経ての成立が確実になったことで、国民民主党が主張する「年収103万円の壁」の178万円への引き上げが実現しなくなったことに言及。「6兆円規模の減税効果の話だったのが、その60分の1の1000億円(自公維合意で25年度に新たに追加される予算額)で“政治決着”って、あまりに話が小さ過ぎる。今回の維新の“安売り”は、歴史に残る“国民への裏切り行為”。国民の生活の苦しさを思うと、維新の対応が残念でならない」と批判していた。
橋下氏は、この泉氏のポストに対し、自身のXで「アホか!テメーが市長のときにできなかった公立小学校の給食無償化を実現してくれたんだよ!感謝しろ!ってトランプみたいか」と泉氏を罵倒した。
泉氏は、この橋下氏の罵倒を報じた記事を引用し「彼とは司法修習生時代から30年ほどの付き合いだが、『アホ』とか『テメー』と言われたのは初めてのこと。今度あったとき、『アンガーマネジメント入門講座』の受講を勧めてみようかな」とつづった。自身は、今年1月に同講座を受講し、「アンガーマネジメント・ファシリテーター」の資格を取得している。