2月27日、神戸市の商業ビルで、エレベーターが上下する空間の底で男性が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。3月3日、現場で国土交通省の調査が始まりました。 3日午後2時ごろ、神戸市中央区の商業ビルに国土交通省の「昇降機等事故調査部会」の委員と、国交省の職員が調査に入りました。この商業ビルでは2月27日午前4時前、エレベーターが上下する空間の底に男性が倒れているのが見つかりました。男性は芦屋市の医師・田中翔さん(31)で、その後、死亡が確認されました。

警察によりますと、田中さんが発見される1時間前、カラオケ店が入る4階でエレベーターの扉が「かご」がない状態で開いていることに店員が気づき、設備会社に連絡。その後、作業員が到着し調査をしていたところ、エレベーターの地下1階部分にあおむきに倒れている田中さんを見つけました。発見当時、かごは3階あたりで停止していたということです。 田中さんは知人らとカラオケ店を利用した後、1人で部屋を出ていったということです。田中さんの死因は背中を強く打ち、肺の中に血液がたまったことによる「血気胸」で、警察は田中さんが4階から転落したとみて調べています。 事故調査部会はエレベーターの状況などを確認するとともに、関係者への聞き取りを通じて調査を進める方針です。