4日(火)以降は今季最強寒波の影響で、北海道から九州の日本海側を中心に大雪となるでしょう。北陸では24時間降雪量が100センチと予想され、災害級の大雪となる恐れもあります。普段は雪に慣れない西日本の平地でも積雪となる所があるでしょう。車の立ち往生など交通障害に警戒が必要です。
今回の冬の嵐の特徴 今季最強寒波 影響が長期化 JPCZも発生
3日(月)は日本海を低気圧が東へ進むでしょう。4日(火)から冬型の気圧配置が強まり、冬の嵐となる恐れがあります。
今回の冬の嵐の特徴は以下の通りです。〆5┷廼寒波が襲来北日本から東日本の上空5000メートル付近にはマイナス39℃以下の寒気が流れ込む予想です。また、西日本の上空1500メートル付近にもマイナス13℃以下の今季一番の寒気が流れ込むでしょう。北日本から西日本の日本海側を中心に広範囲で大雪となる恐れがあります。寒気が長期間、居座る寒気が強弱を繰り返しながら、少なくとも今週末にかけて居座る見込みです。影響が長引く恐れがあります。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が発生JPCZが発生し、北陸付近には次々と雪雲が流れ込む予想です。北陸を中心にドカ雪となる恐れがあります。※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。
災害級の大雪の恐れ
北海道は4日(火)にかけて、低気圧の影響で太平洋側でも雪が強まるでしょう。その後は日本海側を中心に雪が降りそうです。東北の日本海側、北陸、近畿北部は4日(火)から7日(金)頃にかけて雪雲が次々と流れ込み、大雪となる見込みです。特に北陸では平地でも警報級の大雪となる所があるでしょう。大規模な車の立ち往生など交通障害に警戒が必要です。中国地方から九州では4日(火)から6日(木)頃にかけて山沿いを中心に大雪となり、平地でも積雪となりそうです。近畿中部・南部、四国など太平洋側にも雪雲が流れ込む所がありますので、積雪や路面の凍結に注意が必要です。晴れる地域も風が冷たく、全国的に厳しい寒さの1週間となるでしょう。
予想降雪量
4日(火)18時までに予想される24時間降雪量は多い所で、北海道地方 50センチ東北地方 50センチ北陸地方 70センチ東海地方 70センチ近畿地方 50センチ中国地方 50センチ九州北部地方 20センチその後、4日(火)18時から5日(水)18時までに予想される24時間降雪量は多い所で北海道地方 40センチ東北地方 70センチ北陸地方 100センチ東海地方 70センチ近畿地方 50センチ中国地方 50センチ四国地方 40センチ九州北部地方 30センチその後もさらに降雪量が増える見込みです。8日(土)頃は再び冬型の気圧配置が強まり、影響が長引く恐れがあります。大雪による交通障害、高波や風雪に注意・警戒し、着雪による停電やなだれに注意してください。
雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーンバッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。