陸上自衛隊は、滋賀県の演習場で射撃訓練中に発射した砲弾1発が演習場の外に落下した可能性があると発表しました。
陸上自衛隊などによりますと、射撃訓練が行われていたのは滋賀県高島市の饗庭野演習場で、きのう午後2時40分ごろに発射した砲弾1発の落下場所が確認できていないということです。
砲弾は発射地点からおよそ4キロ先に落下する想定でしたが、誤って規定の2倍の火薬を入れたため、飛距離が伸びた可能性があるということです。砲弾は射程が20キロ以上ある「155ミリ榴弾」で、陸上自衛隊は演習場の外の山林に落下した可能性もあるとみて、620人態勢で捜索しています。
この問題を受け、自衛隊幹部らが滋賀県庁を訪れ、謝罪しました。
滋賀県 山下将防災危機管理監「今事案に関してまして、改めて厳重に抗議するとともに、再三徹底した安全対策も講じていただくよう強く要請したにもかかわらず、このような事案が発生したことは誠に遺憾である」
今のところ被害の情報は入っていませんが、過去に同じような事案が3回起きていて、県は原因究明と再発防止を求めるとしています。