さまざまな事情を抱えた人たちが利用するラブホテル。一般的には、ドキドキ、ワクワクしながら、ときにはソワソワと向かう場所だ。
今回は、2人の元従業員が明かす、客が部屋を利用した後の“惨劇”について紹介する。

◆不自然な時間に退室した客

ある夜、近藤晃司さん(仮名・30代)は、ワンオペで勤務をしていた。1人で来店した男性がいたのだが、特に気にすることもなく仕事をしていたという。

「その男性は、異常に大きなスーツケースを持っていましたけど、出張の場合もありますし気になりませんでした」

時刻は朝4時。男性が退出する姿を確認したそうだ。近藤さんは、この時点で違和感を覚えたと話す。

「通常は、ビジネスホテルの代わりに利用する人は6時以降にチェックアウトします。派遣のお姉さんの場合は、それくらいの時間もありますが、女性が入室した様子はありませんでした」

近藤さんは「そういう人もいるか」くらいの気持ちで、いつものように掃除をするために部屋に向かったが……。