経済本や決算書を読み漁ることが趣味のマネーライター・山口伸です。『日刊SPA!』では「かゆい所に手が届く」ような企業分析記事を担当しています。さて、今回は株式会社AOKIホールディングスの歴史について紹介したいと思います。
AOKIといえば、青山やコナカと並ぶ紳士服大手に位置づけられますが、実は「快活CLUB」の運営企業でもあります。低価格化が進むスーツ市場において、百貨店やGMSから売上を奪ったものの、さらに市場縮小が進み、ファッション事業は苦戦しました。しかし快活CLUBの好調により、厳しい市場環境を乗り越えました。同社の歴史を振り返りたいと思います。
2020年3月期から24年3月期における主力業績は次の通りです。AOKI、ORIHICAなどのファッション事業が苦戦する一方、快活CLUBやカラオケ、ジムなどのエンターテイメント事業もコロナ禍の影響で悪化しました。しかし店舗数自体は増えており、直近では回復しています。24時間ジムのFiT24も24年3月末時点で117店舗まで増えました。
【株式会社AOKIホールディングス(2020年3月期~24年3月期)】
全社売上高:1,802億円→1,432億円→1,549億円→1,762億円→1,877億円
ファッション事業売上高:983億円→854億円→886億円→945億円→1,000億円
エンターテイメント事業売上高:584億円→485億円→570億円→713億円→755億円