東京・秋葉原で、ごみのポイ捨てが急増している。路上に大量のごみが放置され、取材班が夜に街を歩くと、空き缶やペットボトルのポイ捨てに遭遇した。秋葉原駅の周りのごみ箱を探すと、半径約300メートル以内では見つけられなかった。千代田区は、歩行者天国の際にごみ箱を設置し、分別の呼びかけを行っている。
夜の東京・秋葉原。「イット!」取材班は、ごみのポイ捨ての瞬間に遭遇した。
取材スタッフ:男性が近づいて…あっ!置きました!
次々と捨てられる空き缶。秋葉原の駅前は、“ごみがごみを呼ぶ”状態となっていた。
ポイ捨てをした男性:(ほかのごみが)あったから置いた。
ーー(取材スタッフ)ごみ箱を探さない?ポイ捨てをした男性:あ~思わなかった。
アニメの街として外国人観光客に人気が高い東京・秋葉原。今、地元の人たちが頭を悩ませるのが、ごみの“ポイ捨て”だ。
SNSに投稿された写真を見ると、路上に大量のごみの山が放置されていた。
投稿には「秋葉原はごみ箱じゃ無いんだよ!」という怒りのコメントがあった。
「イット!」が3日夜、秋葉原で取材した。
取材スタッフ:こちら「ごみ捨て禁止」と書かれていますが、奥には割れたガラスとペットボトルが落ちています。
路上で人気の牛串を食べる外国人観光客たち。足元を見ると、紙袋が捨てられていた。さらに飲食店などのごみ置き場に、外国人観光客らがポイ捨てをしているという。
秋葉原で働く人:めちゃくちゃひどい。外に散乱している感じ。なんなら店の中にごみを捨てる。商品を陳列しているとまぎれている、ペットボトルが…。
店の人によると、外国人観光客の増加にともなってポイ捨ては急増しているという。取材を続けると、ポイ捨ては夜に増えることがわかった。場所は、駅の構内にある自販機の周辺だ。
取材スタッフ:今、男性が近づいて…置きましたね。缶のようなものを置いていきました。
次々と空き缶などをポイ捨てしていく人たち。自販機のリサイクルボックスがいっぱいになっていたため、多くの人が自販機の周りにペットボトルなどを捨てていたのだ。
変わったポイ捨てをしていた男女もいた。
取材スタッフ:缶が2段積みになっています。
近くの公園でお酒を飲んでいた男性4人組。すると空き缶を自販機の前に捨て、駅へと消えていった。その後、ポイ捨てをした男性に直撃した。
ポイ捨てをした男性:そのへんに(ごみを)ポイッとできないから、ごみ箱のそばならまだいいかなと…正しくはないと思う。
ポイ捨てをした人に話を聞くと、秋葉原はごみ箱がないという。
取材スタッフが秋葉原駅周辺のごみ箱を探したところ、駅から半径約300メートル以内では見つけられなかった。
ドイツから来た観光客の男性:ここはごみ箱を滅多に見かけないよ。
ドイツから来た観光客の女性:ごみ箱が見つからなくて、ごみであふれるときがあるわ。
千代田区は、日曜日の歩行者天国開催時にはごみ箱を設置し、係員による分別の呼びかけを行っている。(「イット!」12月4日放送より)