今年9月、東京・国分寺市で60代の女性宅に男らが押し入り、現金およそ550万円が奪われた緊縛強盗事件で、警視庁が事件の実行役とみられる男2人を逮捕しました。
この事件は今年9月30日早朝、2人組とみられる男が国分寺市西恋ヶ窪の戸建て住宅に押し入り、この家に一人で住む60代の女性を粘着テープで縛ってハンマーで殴るなどの暴行をくわえ、現金およそ550万円を奪って逃走したものです。
警視庁はきょう、事件の実行役とみられる、▼住居職業不詳・森田梨公哉容疑者(25)と、▼神奈川県小田原市の会社員・佐藤聖峻容疑者(25)を逮捕しました。
2人は事件翌日、埼玉県所沢市で発生した強盗傷害事件に関わったとして埼玉県警に逮捕され、その後、起訴されていましたが、2人の身柄がきょう、警視庁に移送されました。
2つの事件では共通して、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で「夏目漱石」を名乗るアカウントから犯行の指示が出されていたことも明らかになっています。
▼森田容疑者は犯行後、千葉県柏市の公園に車で向かい、回収役に現金などを渡したとみられています。▼佐藤容疑者は、埼玉県所沢市の強盗事件での取り調べで、「国分寺市の強盗も、私です」「逃げている男(森田容疑者)と一緒にやりました」という趣旨の供述をしていたということです。
警視庁は今後、2人の取り調べやスマートフォンの解析などから、指示役の特定や犯行グループの全容解明に繋げたい考えです。