日本列島に今シーズン一番の強い寒気が流れ込み、東京都心では初霜と初氷が観測されたほか、青森県酸ケ湯では積雪が1メートルを超えた。各地で今シーズン一番の積雪を観測するなか、雪の影響で脱輪するトラックも見られた。
この週末、断続的に雪が降り続いた青森では、雪の影響でロードサービスに出動要請があった。現場に到着すると、大きく傾いたトラックが…。細い道のため、雪で畑との境目が分からなくなり、落ちてしまったという。
タイヤを見ると、半分以上がぬかるみの中に…。トラックを引き上げるため、早速作業を開始。
左前輪付近にベルトをかけて引っ張り出す作戦。さらに、ハンドルを固定すると、左前輪付近に付けたベルトにフックをかけて、トラックを引っ張り出していく。
地面がぬかるむ中、慎重に作業を進めると…。作業開始からおよそ30分、ようやく脱出に成功。
青森県内ではこの週末、雪の影響による出動が54件(8日午後1時時点)と相次いだ。
青森市内では一時、強風を伴う雪が降り視界が真っ白に…。標識もうっすらとしか見えない。豪雪地帯で知られる酸ケ湯では、今季初めて積雪が1メートルを超えた。
この雪に、観光客も次のように話した。
さらに、市街地でも今季最大となる32センチの積雪があった。
車体が埋もれるほど降り積もった雪で、外国人観光客の頭も真っ白に…。連日大雪となった新潟県妙高市では2日連続の大雪となり、7日は今季最大となる34センチの積雪を記録した。
住民は今シーズン初めての雪かきに追われていた。杖を突きながら重たい雪を1人かき出す女性は、次のように話した。
物置の屋根にのぼって雪下ろしをしていた男性は、雪の重みで建物が倒れる前に下ろさなければならないという。
重く湿った雪の影響は…。妙高市の隣、上越市では雪の重みで倒木が発生、歩道を塞いでいた。
上越市の住宅街では今季初めての積雪となり、除雪車も去年より1週間程度早く稼働した。
週末の雨や雪の影響で新潟県内では土砂崩れが発生。通行中の車に土砂が接触したものの、ドライバーにけがはなかったという。
北陸から北日本の日本海側に広く雪を降らせた、今シーズン一番の強烈な寒気の影響は西日本にも…。8日、広島県や島根県松江市では初雪を観測した。広島県庄原市では12センチの積雪になり、一面が雪景色になった。
さらに四国でも…。徳島県三好市では夜明け前から雪がしんしんと降り積もる。日が昇ると色付いた葉の上に真っ白な雪が降り積もり、幻想的な風景が広がった。
この寒気の影響は関東にも…。7日、宇都宮で初雪が観測された。そして、8日は東京・奥多摩でも、雪が降った。
そして今季一番の冷え込みとなった、9日朝の東京都心は午前6時半すぎ、六本木の温度計は9℃、肌を刺すような冷たい空気が街を包み込んでいた。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年12月9日放送分より)
テレ朝天気