男性が病死前日に自宅を売却。遺族から「契約書を偽造した」と告発された不動産会社社長が、書類送検されました。 (発秀さんの兄 柳南秀さん 今年6月)「(警察には)弟の無念を晴らすための手助けをしていただきたい」 柳南秀さんの弟・発秀さん(当時51)は、交通事故による重い脳の障がいで認知機能が大きく低下。障がい者手帳の交付を受け、大阪市内の自宅で1人暮らしをしていましたが、2022年6月、病気で亡くなりました。

発秀さんが死亡する前日、不動産会社と自宅を売却する契約を結んでいたことを知った遺族は、売買契約書に直筆の署名がなかったことなどから、契約の無効を訴えて提訴。今年5月、大阪地裁は「契約書は死亡後に作成された疑いが強い」として会社側に賠償を命じる判決を言い渡しました。 遺族は翌月、有印私文書偽造などの疑いで不動産会社社長の男性を刑事告発していました。捜査関係者によりますと、社長は12月9日付けで書類送検されたということです。兄の南秀さんは… (柳南秀さん)「弟の死を知らされてから毎日神様に祈っているような状態です。適正に正義が行われますようにと。それが弟の供養になりますようにと。それだけですね」