2歳の長女に睡眠薬入りのジュースを飲ませたとして、暴行罪に問われた広島県福山市の無職の母親(30)の初公判が8日、地裁福山支部であった。
母親は起訴事実を認め、検察側は懲役6月を求刑し即日結審した。判決は26日。
起訴状などによると、母親は8月8日未明、自宅で、長女を寝かしつけようと自身に処方された睡眠薬を入れたジュースを飲ませたとされる。長女は同日午前、児童相談所の職員に一時保護されたが、間もなく意識障害を起こして救急搬送された。
母親は被告人質問で、事件以前から計3回、長女に睡眠薬を飲ませたと説明。「夜中に寝てくれず、しんどかった。量を減らせば大丈夫だと思った」と述べた。
検察側は論告で、母親宅の冷蔵庫に睡眠薬入りのジュースが保管されていたことを明らかにし、「事件が発覚しなければ同様の犯行を繰り返していた可能性が高い」と指摘。弁護側は「反省している」として執行猶予付きの判決を求めた。