能登半島地震の被災地を襲った豪雨からきょうで10日です。福井県の沖合で9月30日、女性1人の遺体が見つかりました。
海保などは、9月の豪雨で安否が分からなくなった中学3年生の女子生徒の可能性があるとみて、身元の確認を進めています。
石川・輪島市久手川町から、FNN取材団・山田千代記者がお伝えします。
9月21日、能登半島を襲った記録的豪雨では、塚田川が氾濫し、住宅4軒が流されました。1日も捜索活動が続けられています。
今回の豪雨では、13人が死亡し、久手川町に住む14歳の中学3年生・喜三翼音（きそ・はのん）さんなど、あわせて4人の行方が分からなくなっています。
第八管区海上保安本部などによりますと、30日夕方、福井県の沖合で女性1人が流されているのを漁師が発見し、海保の船が収容。死亡を確認しました。
当時、発見したという漁師の男性は取材に対し、「上下黒っぽいジャージを着ていて仰向けになっていた。はじめは人形かと思った。すぐに海保に通報した」と話しました。
海上保安署によりますと、ジャージには喜三さんの苗字が書かれていました。
海保などは、遺体は喜三さんの可能性があるとみて、家族に連絡を取るなど身元の確認を進めています。