東京電力は、先月22日から中断されていた福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しについて、10日朝から作業を再開しました。
東電によりますと、取り出し装置は午前7時20分に格納容器の中と外を隔てる「隔離弁」を通過し、燃料デブリの取り出しに着手したということです。
燃料デブリの取り出しをめぐっては、先月22日、取り出し装置を押し込むパイプの順番を間違えるミスがあり、作業が中断されていました。
東電は9日までに作業工程の確認を終え、ミスのあったパイプにカラーテープを貼って色分けするなどの対策を進めてきました。また、9日は小早川社長が原発構内で最終確認に立ち会い、再開に向けた一連の工程が完了していました。
取り出し作業は作業員の負担軽減のため、1日2時間を目安に行われ、デブリを回収するまでには2週間程度かかるとみられています。