逮捕直後の女の姿を本誌カメラマンは撮影していた。護送車の後部座席でうずくまり、前方から見えるのは頭頂部だけ。顔が写らないよう、ずっと下を向いていた――。
衝撃の事件が起きたのは9月16日夜7時前だ。
「女性の声で『パートナーの男性を刃物で刺してしまった』と119番通報が入ったんです。現場はJR中野駅(東京都中野区)近くの地上37階建てのタワーマンション。警察や消防隊員が通報のあった部屋に入ると、20代と思われる男性がリビングで首から大量の血を流し倒れていました。スグに病院へ搬送されましたが死亡が確認されています」(全国紙社会部記者)
警視庁中野署は、その場にいた職業不詳の佐藤琴美容疑者(25)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕する。部屋からは血のついた、長さ15僉20僂離魯汽澆盡つかった。亡くなったのは部屋の住民で、佐藤容疑者と交際していた公認会計士のAさん(26)だ。
「事件の直前、現場マンションへ行く電車の中から2人は口論になっていたようです。部屋に戻ってもケンカは収まらずもみ合いに。佐藤容疑者は警察の取り調べに対し、こう供述しています。『握力では勝てないので、ハサミを持ち出せば言うことを聞くと思いました。テレビラックの引き出しにあったハサミを振りかざしたら、(Aさんの)首に刺さってしまった』と。警察は容疑を殺人に切り替え捜査を進めています」(同前)
佐藤容疑者の供述などによると、Aさんが告白したことで今年3月から2人の交際はスタート。だが、当初からいさかいが絶えなかったようだ。佐藤容疑者は、次のようにも話している。
「ささいなことでケンカをすることがよくありました。ケンカになったら、相手を平手打ちしたり殴ったりしたこともあります。仲直りしようと思っても、納得いかない返答をされると再び言い合いになりました」
事件の2日後9月18日にカメラマンが現場マンションへ向かうと、鑑識などのためか捜査員が慌ただしく出入りしていた。今年4月に、正式に公認会計士になったばかりだというAさん。交際相手の理不尽な行為とゆがんだ感情により、前途ある未来は突然閉ざされてしまった。
佐藤容疑者は、警察に対しこうも語っているという。
「彼への好意は今でも変わっていません」