パワハラ疑惑などを告発された兵庫県知事に対し、維新の会が辞職を求める方針を固め、県議会の全会派が知事に辞職を迫る構図となりました。一方で知事は9日午前、改めて辞職要求には応じない考えを示しました。 兵庫県の斎藤元彦知事は9月6日の百条委員会で、自身のパワハラ疑惑などを告発した文書は「公益通報」にあたらず、文書を作成した元県民局長への処分も適切だったとの認識を改めて示しました。 こうした答弁を受けて、3年前の選挙で斎藤知事を推薦した維新の会は、9日午後にも知事に辞職を求め、出直し選挙で信を問うよう申し入れる方針を固めました。県議会ではすでに自民党が辞職の申し入れを決めていて、ほかに3つの会派がこれに賛同する方向で調整中だということです。 こうした状況に、9日午前、知事は… (兵庫県 斎藤元彦知事)「(Q辞職要求には応じない考え?)(私の考えは)百条委員会や第三者委員会の調査にしっかりこれからも対応していくことと、県民の皆さんの暮らしや生活にとって大切な予算や事業をこれからも進めていくということです」 9月19日に始まる県議会の定例会では、立憲民主党系の会派が不信任案の提出を表明しています。