自民党の麻生派は27日、横浜市内で夏期研修会を開催し、会長の麻生副総裁は、9月の党総裁選挙について麻生派に所属する河野太郎デジタル相を支持する一方、他の候補を支援することも容認する方針を表明した。
麻生氏は「我々の仲間、河野太郎がきのう出馬表明した。3年前に比べて出来が遙かによかったと私は思った。世界における日本の地位、リーダーを意識して話していたのもよかった、主張もわかりやすかった。この志公会(麻生派)で育ち、同じ釜の飯を食って育ってきた河野太郎を同志としてしっかり応援していきたい」と述べた。
さらに「河野先生には志公会以外にも多くの支援者を集める努力をしてもらわなければいけないと思っている」と強調した。
麻生氏は一方で、「一致結束弁当みたいに縛り上げるつもりはないし、河野太郎もそれを期待していない。志を同じくしている人たちが、気持ちをなるべく一致させてもらうことができればこれに勝ることはない」と述べ、麻生派として原則河野氏を支援する一方、他候補の支援も容認する方針を示した。
総裁選の候補者が乱立している状況については「派閥がなくなったおかげだ。良かったかどうかは知らないよ」と述べた。