漫画家・中嶋ちずな氏が『コミックキューン』(KADOKAWA)にて連載している『エルフ先生のトイレはどこですか?』のコミックス1巻が7月26日に発売され、同氏は翌日付のX(旧ツイッター)で《もう遊んでくれましたか? 書店用の販売ディスプレイです》などとポスト。添付動画でそのディスプレイを紹介しているが、Xユーザーの間で物議を醸してしまっていて――。
【写真】「書店に置くとか正気か?」炎上した“トイレ漫画”の衝撃ディスプレイ
『エルフ先生のトイレはどこですか?』は、教育実習生として異世界からやってきたエルフのエルル・シッコシー先生が人間界で排泄に悩む……といったあらすじで、斬新なテーマをコメディタッチで描いている。
作者の中嶋氏はコミックス1巻の発売翌日、Xで《もう遊んでくれましたか? 書店用の販売ディスプレイです 僕のアイデアではありません コミックキューンの本気です》というコメントとともに、その“書店用の販売ディスプレイ”を動画で披露した。
動画は、トイレを我慢しているような先生のイラストが描かれたディスプレイが、ある“仕掛け”により排泄シーンに変わることがわかる内容。
この投稿は多くのXユーザーの目に留まり、
《結構幅広いジャンルを好むタイプの緩いオタクだけどこれはキツい》
《せめてゾーニングなんだけど、されてたとしてもこれを“アダルト”とする事にも違和感がある》
《これで遊ぶよう自分のアカウントで宣伝する漫画家もだめ》
《苦情送る》
といった声が続出した。
また、ディスプレイそのものが物議を醸している一方で、
《書店に置くとか正気か?》
《お願いだから場所を選んで欲しい》
《これが置いてある書店には2度と足を踏み入れたく無いレベルで嫌》
《これを作って書店に出すまでに誰か1人でも止めてくれる人は居なかったんだろうか》
など、“書店用”であるという点に困惑するXユーザーも。
こうした声を受けて、『コズミックキューン』編集部は7月30日に謝罪文を投稿。
《お客様をはじめご協力いただいた書店各位ならびに著者の中嶋ちずな先生には、ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます》
《当該掲示物は、本書1巻発売のプロモーションのために弊社にて制作したものとなりますが、書店での掲示には適さない内容であるとのご指摘を鑑み、現在店頭より撤去いただくよう手配しております。また、この度お寄せいただいた貴重なご意見を真摯に受け止め、今後の宣伝活動について十分に留意してまいる所存です》
創作表現については、さまざまな意見がある。しかし、未成年を含む多くの人たちが足を運ぶ場所である書店の掲示物に関しては、然るべき配慮が求められるだろう。