国民生活センターは8月1日、株式会社「三洋堂」が販売しているおもちゃ「フラッシュぶんぶんゴマ」について、「使用した際の遠心力によって破断に至り、破片が高速で飛散する可能性がある」として使用を中止するよう呼びかけた。
国民生活センターによると、問題となったのは、円形の回転体に通した紐の両端をタイミング良く引いたり緩めたりすることで回転させて遊ぶおもちゃ。
20代男性が飲食店のおまけでこのおもちゃをもらい回転させたところ、数秒で破損し破片が目に当たって負傷した。
今年4月に「破損した原因を調べてほしい」との連絡が寄せられ、商品テストをしたところ、回転中に破片が高速で放出される可能性があることが分かった。
また、大人が使用した際の最高回転時の外周速度は時速約160キロに達し、回転中に破片が飛散した場合にはこの速度で放出される可能性があるという。
三洋堂はすでに販売を停止しており、国民生活センターは「子どもが使用する商品であること、回転中に破断し、破片が目に当たるなどして重篤なけがを負う危険性があることから、当該品をお持ちの方は使用を中止してください」と注意喚起している。
三洋堂は自社のホームページで、「今後、同様の事故が発生することのないよう再発防止に努めて参ります。お客様には多大なご心配とご迷惑をお掛けいたしますこと心よりお詫び申し上げます」としている。
三洋堂への問い合わせは(0120-041-400)。受付時間は土日祝日を含む午前9時~午後5時。