沖縄・名護市であらかじめ録音したとみられる「バカヤロー」という自身の音声を繰り返し流しながら、特定の住宅の前をうろつく迷惑行為を繰り返したとして、61歳の男が逮捕された。2024年に入って、警察に寄せられた通報件数は300件ほど。男は容疑を否認している。
沖縄・名護市の住民が撮影した迷惑動画には、白い布に「怒り」と書かれた旗を掲げ、拡声器を持って住宅街を歩く男の様子が確認できる。
男が住宅の縁石の上に立った次の瞬間、「バカヤロー」と大きな声が聞こえてきた。
男はその後も、あらかじめ録音したとみられる「バカヤロー」という自身の音声を繰り返し流しながら、特定の住宅の前をうろつき続けた。
2年ほど前から続いてきたという迷惑行為。警察は、これまで男に対し注意や指導を繰り返してきた。
しかし、8月に入り迷惑行為がエスカレートしたため、警察は逮捕に踏み切ったのだ。
県の迷惑行為防止条例違反の疑いで逮捕されたのは、名護市に住む自称・会社経営者の粟國(あぐに)朝淳容疑者(61)。
7月21日から23日までの間、近隣の住宅に向け拡声器を使って「バカヤロー」などと録音された音声を繰り返し流し続けた疑いが持たれている。
男の「バカヤロー」攻撃について、付近の住民は、「毎日ですね。雨が降らない日は『バカヤロー!』とか『ドロボー!』とか、拡声器でずっと叫んでいます。子供たちも精神的にも病んでしまうところがあるので、人として、人間として、僕はちょっと許せないなと思います」と強い憤りを口にした。
2024年に入って、警察に寄せられた通報件数は300件ほど。
迷惑行為に及ぶ時間帯は、これまで朝と夕方が中心だったが、最近は夜中もやるようになったという。
粟國容疑者はなぜ、このような迷惑行為を繰り返すようになったのか。
警察によると粟國容疑者は、数年前に起こした土地の境界線を巡る民事裁判をきっかけに、特定の近隣住民に対する迷惑行為を繰り返すようになったという。
調べに対し、粟國容疑者は容疑を否認。
警察は、迷惑行為に至った経緯を慎重に調べる方針だ。(「イット!」8月6日放送より)