連日の猛暑。体に堪えているのは人間だけではありません。
「ちょっとジメジメする感じ。蒸し暑い」(20代) 「暑すぎて溶けちゃう感じ」(20代) 7日、名古屋では午前11時前に早くも35度に達し、2週間連続の猛暑日となっています。 愛知県内では、豊田や大府も35度を超える暑さに。 岐阜県の多治見や三重県の桑名も2週間連続の猛暑日となりました。
「暑すぎる。水筒持って来ないと無理なくらい」(7歳) 「きょうすごく暑いです。焼けつく暑さです。名古屋は、いつもこのくらい暑いですか」(神奈川県から来た人) 来週にかけても、各地で35度以上の猛暑日が予想されています。 13日(火)まで続けば、名古屋では20日連続の猛暑日となり過去最長を更新する可能性があります。
連日の暑さに「モ~参った」となっているのは、人間だけでなく牛も同じようです。 愛知県田原市の鈴木牧場では、乳牛などあわせて約300頭を飼育しています。 1日3回搾乳をして、出荷していますが―― 「『はぁはぁ』言っているのは、呼吸が速いので暑い証拠です」(鈴木牧場 鈴木雅隆さん) Q.扇風機がありますが 「これは暑さ対策です。ミストが出ているので、冷たい風を当てる」(鈴木さん)
今年の記録的な暑さは牛にも影響が出ているといいます。 「エサ食いが落ちて乳量が落ちる。暑くて、牛も動きたくない。人間と一緒で暑いと食欲がわかない」(鈴木さん) 乳牛にとって、大敵なのが「暑さ」です。 農林水産省の統計によると、乳牛から絞られる生乳の夏場の生産量は、多いときの8割ほどになります。 暑さがストレスとなって食欲が落ちるためだといいます。
鈴木牧場でも、1頭あたり1日平均で35~36キロほど搾れるお乳が夏の間は30キロを切ることもあるといいます。 「8月に乳量が下がるが、今年は7月前半からずっと落ち続けている。今も牛にとっては、いっぱいいっぱいだけど、このまま暑さが続けば乳量にも影響するし、死んでしまう牛がでてくる」(鈴木さん) 牛たちにとっても、しんどい夏。 気になるのは私たちが普段、口にする商品への影響です。
愛知県の学校給食では、シェア5割という中央牛乳。 豊橋市の中央製乳が作っています。 暑さの影響は? 「毎日、酪農家から生乳が入ってくるが、生乳の量が多いときは、10%以上減ってしまうので、心配している。年々、夏が暑くなってきているので、入ってくる生乳の量が減っている」(中央製乳販売部 草柳朋部長)
夏休みの間は、学校給食がないので、まだ余裕があるということですが―― 「少し牛乳は余ってくるので、夏休みの間は粉乳施設、粉ミルクの施設を稼働させている。心配なのは9月になったとき。学校給食が始まると、牛乳が不足してくる」(草柳部長) 暑い中でも、牛が頑張って出してくれたお乳。 牛乳は熱中症予防にも強い味方だといいます。 「暑い夏は、ぜひとも飲んでいただきたい。含まれているカルシウム、たんぱく質、ミネラルの栄養素。熱中症予防には本当に効果があるのではないか」(草柳部長)