ネット上で延々とメディア批判を繰り広げている。今月7日投開票の都知事選で落選した、石丸伸二・前安芸高田市長(41)のことだ。現在はテレビ番組に出演するほか、自身のYouTubeチャンネルで生配信をしたり、彦根市の和田裕行市長(53)とオンラインで対談したり、すっかりユーチューバーが本職となってきた。
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生配信ではしばしば、メディアへの不満をぶちまける。安芸高田市長時代には議会の様子の「切り抜き動画」で一躍、知名度を上げたクセに、14日の配信では「テレビ朝日のインタビューは話切り抜きすぎ」と主張。16日の配信では批判がエスカレートし「(インタビューの)フルの動画をアップしない限り、テレ朝の取材もう二度と受けないです」と断言した。
さらに日本テレビ、TBSラジオの選挙特番での噛み合わないやりとりがよっぽど不満だったのか、両メディアを名指しし「4年後に僕が都知事選に出るってなったら、大本命じゃないですか。どのメディアも取材したいじゃないですか。でも、『日テレはそういう態度とってたんで、絶対に取材受けません』と宣言する。ほら、困るでしょ。もう一個あげましょう。TBSの取材、一切受けません」と、出禁宣言だ。4年後に取材拒否って、一体何サマのつもりなのか。
今年3月には大阪府の吉村知事が、大阪維新の会合でテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターを務める玉川徹氏について「今批判するのはいいけど(万博に)入れさせんとこと思って」と「万博出禁」をにおわせ、大炎上。「権力の乱用だ」との批判もあり、後に「僕自身が間違えていたと思います」と謝罪・撤回した。
双方ともトンデモ発言ではあるが、吉村知事の「出禁」発言は党の集まりで冗談交じりに語ったこと。対する石丸氏の「出禁発言」には本気さが漂い、ガチ感が半端ない。すぐ「出禁」を持ち出しメディアを威圧するような人物は、やはり上に立たせてはいけない。
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石丸氏は都知事選後、連日テレビ番組に出ているが、やはり馬脚を現した。一方的に話す街宣やユーチューブと違い、出演者との対話を強いられる番組で政治家として「中身ナシ」を露呈していたのだ。●関連記事【もっと読む】は必読だ。